2021 Fiscal Year Research-status Report
脊髄損傷者に対するBモードエコーを用いた排便管理の効果
Project/Area Number |
21K10694
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
西山 涼子 和歌山県立医科大学, その他部局等, 看護師長 (00866402)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 文博 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00227076)
幸田 剣 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20433352)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 脊髄損傷者 / 排便コントロール / 超音波検査 / 非侵襲 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、排便コントロールに難渋する脊髄損傷者に対して非侵襲的なBモードエコーアセスメントを活用することで、看護師が貯留便の量と性状を適切に評価し、適切な排便時期と方法を確立することである。 脊髄損傷患者は、障害の部位や程度により、さまざまな排便障害が起こる。受傷後の時期によって症状が変化し管理を難しくする一因になっている。排泄は日常生活を営む上では必須の行為であり、患者の活動力が向上するほど、この問題が深刻になってしまう。そのため、排便管理が難しく急性期から慢性期まで失禁により精神的につらい思いをしている脊髄損傷者は多い。そこで、看護師による排便管理の補助として、非侵襲的で利便性が高いBモードエコーアセスメントを活用し、直腸に便が到達したことを視覚的に確認し、急性期から適切な排便方法を確立することが急務である。 2021年度は、入院中の患者20名を対象とし、直腸のエコー画像のデータを収集し、便秘時のケアの確立に向けた看護師の実践を明らかにする予定であった。直腸画像のデータを収集できたのは10名であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、入院中の患者を対象に研究を開始した。研究対象者が当初の予定よりも、少ない状況であった。理由としては、例年よりも入院を必要とする患者数が少なかったことにある。 COVID-19の影響があると考えられる。状況を鑑みながら、急性期の患者への測定も開始してくこととした。よって、やや遅れていると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の影響が、遷延することを予測し、2022年度は、入院中の脊髄損傷者と在宅で生活をしている対象者および急性期の患者を並行して排便ケアを実施することとする。
|
Causes of Carryover |
COVID-19の状況により、対象患者数が確保できなかった。 2022年度は、その分対応する計画とする
|