2023 Fiscal Year Research-status Report
脊髄損傷者に対するBモードエコーを用いた排便管理の効果
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21K10694
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
西山 涼子 和歌山県立医科大学, その他部局等, 看護師長 (00866402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 文博 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00227076)
幸田 剣 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20433352)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脊髄損傷者 / 排便コントロール / 超音波検査 / 非侵襲 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、排便コントロールに難渋する脊髄損傷者に対して非侵襲的なBモードエコーアセスメントを活用することで、看護師が貯留便の量と性状を適切に評価し、排便時期と方法を確立することである。 2023年度は、脊髄損傷者20名を対象としていたが、急性期患者8名と慢性期患者12名の直腸画像のデータを収集することができた。 急性期患者8名に対しては、受傷後3日目から直腸画像を確認し、薬剤と排便習慣の確立をおこなった。8症例の共通点は、便の性状が安定しない状態であった。直腸画像を確認し、町内の便の性状をアセスメントすることで、薬剤調整や栄養の調整の実施につながり、効果的な排便習慣の確立につなげることができた。 慢性期の10名の患者は、新たに罹患した治療目的で入院した患者であった。疾患や入院、治療という環境の変化の中で、便が出ない状態になった患者が7名。治療のために使用した薬剤等により下痢になってしまい、皮膚トラブルを併発するリスクが高い患者が3名であった。便秘傾向になった7名に対しては、直腸内の画像を確認しながら、新たに薬剤コントロールをおこない、入院期間中の生活スタイルに応じた排便コントロールをはかることで、合併症の併発なく経過した。また、退院日が決定した時点で、自宅での生活環境のあわせた排便習慣へも変更し、退院後今まで通りの日常生活が送れるように調整をはかることができた。下痢になった3名に対しては、直腸画像で便の性状を確認しながら、ファイバーの使用や栄養面からのアプローチをおこない便の性状ブリストールスケール3~4程度に調整を図ることができた。2名の慢性期患者に対しては、在宅での生活状況下での直腸画像を取得し、問題なく排便コントロールができていることを患者とともに確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度もCOVID-19 の影響により、在宅への訪問が困難な状況であった。急性期の患者や慢性期の患者に対しては、少しずつ症例数があるためこの評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度までに取得したデータのまとめと新たに在宅で生活している対象者の排便ケアーをしながら、論文作成をおこなう。
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Causes of Carryover |
2024年度に論文作成と論文投稿、最終の学会発表を予定しているため
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