2021 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病患者の足病変予防のセルフモニタリング促進看護支援ガイドラインの開発
Project/Area Number |
21K10695
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
坂元 綾 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瓜生 浩子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00364133)
益 宏実 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00849812)
池添 志乃 高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652)
池田 光徳 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70212785)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 2型糖糖尿病 / 足病変 / セルフモニタリング / 看護支援ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、患者自身が行っている観察内容と自覚の聞き取り、糖尿病足病変に関するセルフモニタリングを行っている患者の特徴と自己管理を促すために看護師が行っている支援を調査する。これらから本研究では、2型糖尿病患者による足病変予防のセルフモニタリングに有用なアセスメント指標とセルフモニタリング促進に関連する要因を明らかにし、それらをもとに、糖尿病足病変予防のためのセルモニタリングを促進する看護支援ガイドラインの開発を目的とする。 今年度は、2型糖尿病患者の足病変予防のためのセルフモニタリングに有用なアセスメント指標を明らかにすることを中心に進めた。当初の予定では、外来通院中の2型糖尿病患者20名程度を対象に、足の状態の観察および患者自身が行っている観察内容と自覚に関する聞き取り調査を、1年程度継続して外来受診時に行う予定であった。感染症の拡大に伴い、施設への立ち入りが困難となり、最初にステップ3として挙げている2型糖尿病患者に関わっている専門職への面接調査を行うことに変更した。面接調査の全段として、先行研究からセルフモニタリングを促進あるいは阻害する要因、セルフモニタリングの課題について抽出し、整理した。糖尿病患者のセフルモニタリングは、行動調整水準と意識行動化水準の程度により4つの型に分けることができる。面談ではこの4つの型でそれぞれの対象者の特徴を捉え、セルフモニタリングの課題や支援への方向性を明らかにしていく。また、セルフモニタリングを促進する要件として、知識、認識、技術、関心が必要であり、これらについて看護師がどのように支援を行っているかを明らかにしていく。現在、面接調査実施に向けて準備を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は、外来通院中の2型糖尿病患者20名程度を対象に、足の状態の観察および患者自身が行っている足の観察内容と変化の自覚、生理学的変化の関連性を統計的に分析し、患者自身が観察可能で有用なアセスメント指標を特定する予定で、1年程度継続して外来受診時に行う予定であった。感染症の拡大に伴い、施設への立ち入りが困難となり、調査の順を変更したこと、文献からの抽出作業を行ったこと、インタビューガイドの作成や倫理審査申請書の準備に時間を要したことから、面接調査を実施するまでに至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2型糖尿病患者に関わっている専門職への面接調査の実施を対面だけでなく、リモートでも実施でいるよう準備を行う予定である。また、2型糖尿病患者への調査内容のうち生理学的指標のポイントを絞るとともに、感染症の拡大が改善した時点ですぐに実施できるよう準備をしていく。
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Causes of Carryover |
予定していた外来通院中の2型糖尿病患者の調査を行わなかったため、残金が生じた。 次年度は、前半で看護師のインタビューによるデータ収集を行い、その後2型糖尿病患者の調査に取り組む予定である。
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