2021 Fiscal Year Research-status Report
寝たきり高齢者に対する「非接触型保湿ケアプロトコル」の作成
Project/Area Number |
21K10696
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
山本 道代 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (80736273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 武志 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (00364167)
高橋 順子 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (90451400)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / 角質水分量 / 保湿ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、寝たきり高齢者に対して、皮膚への摩擦やずれを生じさせない保湿ケアプロトコルを作成することを目的としている。具体的な保湿方法として「噴霧」に着目し、研究を進める。2021年度は、情報収集、物品の選定、手技の決定、臨床試験に向けた準備を実施項目に挙げていた。 噴霧のスプレーボトルは、まず初めに数種類を選定し、ボトルを傾けた時の噴霧の安定性、ヘッドを押し下げた時の指への負担、容量、ボトルの素材について研究者間で検討し、1種類に決定した。保湿剤は、噴霧に適した性状、含有成分、入手しやすさ、価格を基に情報収集中である。臨床試験の準備として、寝たきり高齢者が療養している病院および高齢者施設へ研究協力を打診した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大状況下であることから直近での協力は保留であるとの回答であった。そこで、対象者を寝たきり高齢者から高齢者全体に拡大し、保湿方法の違いが角質水分量の変化に影響を及ぼすか否かを検討することとした。具体的には、従来行われてきた保湿剤をすり込む方法と、噴霧する方法によって下腿の角質水分量がどのように変化するのかを測定する。対象者は、研究者が直接リクルートし、その後は対象者から別の対象者を紹介していただく。高齢者を対象として研究計画は、研究者所属の倫理審査委員会に申請中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度の計画である、情報収集、手技の決定は実施できた。保湿剤の選定および寝たきり高齢者が療養している協力施設は未確定だが、高齢者を対象とした研究計画をすすめているため、研究はおおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
保湿剤を選定すること、寝たきり高齢者が療養している研究協力施設のリクルート、および高齢者を対象とした保湿方法の違いによる角質水分量への影響に関する研究を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大によって、当初予定していた研究協力施設からの協力が保留になったことが最大の原因である。対象者を寝たきり高齢者から高齢者全体に拡大したことで別のアプローチから計画を進めてゆく予定である。また、今後の感染拡大状況に応じて、寝たきり高齢者を対象とした研究を進めてゆく。
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