2021 Fiscal Year Research-status Report
癌性疼痛外来患者における双方向型アプリケーションによる看護支援プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10699
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
奥出 有香子 順天堂大学, 医療看護学部, 非常勤講師 (30310311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 まゆみ 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (10251191)
高山 京子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (30461172)
池田 恵 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (50514832)
臼井 千恵 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (70453587)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 癌性疼痛 / 外来看護 / 看護支援プログラム / モバイルアプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
がん性疼痛を抱える患者の除痛率は低く、特にがん性疼痛を抱える患者の割合は入院よりも外来患者で高いことが明らかにされている。そのため、外来通院中のがん性疼痛患者が、がん性疼痛をセルフマネジメントできるような看護プログラムが必要である。外来通院中のがん性疼痛患者のセルフマネジメントを促進するためのプログラムに関する研究を文献検討したところ、プログラムの構成要素として、セルフマネジメントを行うための基本的知識及び基本的技術の提供と電話や訪問等による看護サポートが重要であることが明らかとなった。しかし、今後オンライン診療が普及してくる我が国において電話や訪問といった看護サポート方法は妥当であるとは考えにくく、オンライン診療の時代にあうセルフマネジメントを促進するための看護サポートの方法について文献検討を行った。その結果、アプリケーションを使ったがん性疼痛セルフマネジメントプログラムの有用性が明らかとなった。そこで、本研究は、がん性疼痛のある外来患者のセルフマネジメントを促すアプリケーションを使った看護支援プログラムを開発することを目的とした。2021年6月~2022年3月アプリケーションを開発する業者と共に「痛み見守り隊」というアプリケーションを作成した。2021年12月に作成したアプリケーションが実際の外来患者にとって使いやすいものであるか、ユーザビリティ調査の研究を研究科委員会の倫理申請し、2022年3月に承認された。2022年5月に病院倫理委員会を受審し、がん性疼痛のある外来患者のセルフマネジメントを促すためのアプリケーションのユーザビリティ調査に関する研究を行っていく予定である。さらに、がん性疼痛のある外来患者のセルフマネジメントを促すアプリケーションを使った看護支援プログラムを開発することを目的とした研究を行っていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アプリケーションを開発する業者と10カ月ミーティングを重ね、「痛み見守り隊」というがん性疼痛のアプリケーションを開発することができた。 アプリケーションが実際に使いやすいものかどうかユーザビリティ調査の研究を実施するために研究計画書を大学研究科委員会にて倫理委員会の申請し、承認を得られた。 現在、2022年5月病院倫理委員会の受審し、2022年7~9月に実際の患者にアプリケーションのユーザビリティ調査の研究を実施する計画であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、作成した「痛み見守り隊」のアプリケーションが使いやすいものであるかどうかユーザビリティ調査の研究を実施する予定である。そのために2022年5月の院倫理員会に受審し、倫理員会の承認を得た後、オピオイドを内服しているがん性疼痛のある外来患者6名を対象にユーザビリティ調査の研究を実施する。 ユーザビリティ調査の研究結果をもとに「痛み見守り隊」のアプリケーションを修正し、看護支援プログラムの開発を考えていく予定である。。
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