2022 Fiscal Year Research-status Report
離島在住がん患者の疼痛緩和をはかる看護師向け遠隔教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10714
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
清水 佐智子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50331525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00457657)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 疼痛緩和 / 離島 / 看護師 / 教育プログラム / 遠隔教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究の目的:がんに罹患すると多くの患者が痛みに苦しむ。がん患者は都市部だけでなく離島にも住んでいるが、離島の看護師は疼痛コントロールに対する自信がない人が多い。知識向上には教育が有効だが、離島では教育の機会が少ないなどの問題がある。本研究の目的は、離島独自の障壁打開策を加味した遠隔疼痛コントロール教育プログラムが、看護師の疼痛コントロールに対する知識と自信を高めるかどうかを明らかにすることである。緩和ケアの教育プログラムを開発する試みは多くあるが、離島での教育に注目したものはない。教育の機会が少ないなどの、離島ならではの学習上の障壁を考慮した教育プログラムの開発は、日本の多くに存在する教育を教授する機会が少ない地域で大きな役割を果たすと考える。 2.研究の実施計画:ステップ①離島での疼痛緩和に関する看護師の困難調査:事前アンケート(2021年度)。ステップ②教育プログラムの作成と試聴・実施(2021~2022年度)ステップ③教育プログラムの評価(2022~2023年度)。 3.実施状況と実績:ステップ1のアンケート調査は終了した。回収された128名のアンケート結果の概要を2023年7月にカナダで開催されるInteranational Counsil of Nurses(国際看護師協会)で発表予定である。また、結果の論文化を進めている。ステップ②教育プログラムの作成と試聴・実施(予定2021~2022年度)。プログラム原案の作成と視聴協力の依頼をする予定である。ステップ③教育プログラムの評価(予定2022~2023年度)プログラムの試聴、評価と修正を行い、プログラムを看護師を対象に実施し、最終評価をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染拡大で医療従事者の勤務状況がひっ迫していたため、アンケートに回答する余裕がないと考え、配付時期を遅らせた。また、厳しい勤務状況が続いていたためか、協力機関が少なかった。当初、アンケートの依頼地域を九州、関西、関東としてたが、全国に拡大した。結果、昨年度までアンケートの回収を行っていたため、集計が遅れ全体的に遅れがちとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
ステップ①のアンケートが終了したため、今後は以下を行う。 ステップ②教育プログラムの作成と試聴・実施 学部生の講義資料を基に、プログラム原案を作成する。動画形式にし、離島の医療施設へ視聴協力者5名程度の依頼をする。 ステップ③教育プログラムの評価 プログラム試聴の評価と修正を行い、プログラムを看護師を対象に実施し、事前調査で使用したアンケートと同じ内容のアンケートを実施して最終評価をする予定である。
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Causes of Carryover |
旅費を多く計上していたが、コロナ感染拡大の影響で多くの学会がWebまたはハイブリット開催となり、開催場所に出向く必要がなくなったために旅費を使用する回数が減った。人件費については、アンケート入力を学生アルバイトに依頼する予定であったが、回収数が少なく、かつ、一度に返送される枚数が少なかったため、自分で入力した。そのため、人件費が不要となった。その他として、アンケートの配付、回収時期が遅くなったため、教育プログラム掲載のHPなどをまだ開設できていないため、予算を使用することがなかった。今後は、教育プログラム案を動画にするための経費および、教育プログラムを掲載するためのHP作成と管理費に使用する。また、5-10名程度の看護師に、教育プログラム案の視聴を依頼する。視聴の依頼文や視聴後の意見聴取のためのアンケート、謝礼の品の郵送費に用いる。教育プログラムの視聴が終了後、動画を部分修正し、離島の看護師を対象に広く視聴者を募り、視聴前後でアンケートを実施する。アンケートの印刷費や郵送費に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)