2021 Fiscal Year Research-status Report
肺切除患者のセルフ-エフィカシー基盤型看護リハビリテーションプログラムの開発
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21K10716
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
片桐 和子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (80317627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 久美 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20404890)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肺切除 / セルフ・エフィカシー / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
第一段階の研究として、肺がん手術待機患者と外来部門看護師のリハビリ実施状況と影響要因の質的調査のためのインタビューガイドについて、文献検討をしながら作成した。 肺がん手術待機患者に対するインタビューガイドとしては、リハビリ実施状況として、心のもち方、咳嗽・呼吸訓練、禁煙、運動、生活の仕方の観点で、いつ/頻度や時間、方法、内容の視点を含めた。また、影響要因としては、リハビリを続けていこうという考えや自信に繋がったこと、あるいは、自信がなくなり続けられなくなかった出来事として、セルフ・エフィカシーの4つの情報源である、①遂行行動の達成、②代理体験、③言語的説得、④生理的状態・情動喚起の観点で作成した。まず、①遂行行動の達成については、自身で行ってできた、うまくやれた経験は何か、どのように目標を立て続けることができたか、工夫してやれた経験、失敗した経験は何か、②代理体験として、他患者からの情報、メディアや雑誌、動画視聴などから影響をうけたことは何か、③言語的説得として、医師や関わった看護師、家族、友人・知人からの説明や声掛けで励みとなったことややる気が低下したことは何か、④生理的状態・情動喚起として、医師や看護師の病状や治療などの説明、他患者の経験などを通して恐怖や不安を抱いたこと、不眠や食欲不振などで、リハビリに影響したことは何かを含めた。 看護師に対するインタビューガイドとしては、手術適応~手術目的入院までの期間に、肺がん手術待機患者が手術に向けて主体的に心身の準備を整え、手術を乗り越えていくためにどのように指導を行っているかについて、不安軽減、リハビリへの動機付けなどの精神的側面、咳嗽・呼吸訓練、運動、生活の仕方、禁煙の観点で、内容、方法、時期/回数、時間、影響要因(理由や契機、妨げになっていること)、評価の仕方、多職種との連携(情報の共有や働きかけ)の観点を含め作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大に伴い、対象施設及び、対象者の確保が制限され、研究が中断された状態にあり、研究方法の再検討が余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の感染状況を注視しながら、研究協力可能な対象施設に絞り、対象者の確保に向け、研究アプローチの再検討をしていく予定である。
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Causes of Carryover |
COID-19感染拡大のため、研究のためのデーター収集、会議、旅費等執行することができなかった。
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