2022 Fiscal Year Research-status Report
肺切除患者のセルフ-エフィカシー基盤型看護リハビリテーションプログラムの開発
Project/Area Number |
21K10716
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
片桐 和子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (80317627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 久美 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20404890)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肺切除 / セルフ・エフィカシー / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の第一段階として、外来・在宅リハビリテーション実施状況に関する質的調査を行った。3施設を予定していたが、感染状況を踏まえ2施設(A・B)を対象とし、研究の説明を行い協力を得ることができた。 A施設においては、肺がんの手術を受ける患者の術前リハビリに関わる部門として、3部門(A-①、A-②、A-③)あり、肺がん患者のリハビリ指導経験を語れる看護師として、1年以上の経験のある者を候補者として選定した。A-①から3名、A-②から3名、A-③から1名、計7名に対して研究の目的・方法など説明を行い、研究の同意を得ることができた。 それぞれの看護師と日程調整を行い、面接場所の確保をして順次インタビューを行った。7名全員からIC録音の許可が得られたが、IC器機の操作ミスなどで、うち2名はIC録音ができず、要点をメモに書き留めたもの基に具体的に書き起こした。IC録音で得られたデータは全て逐語録として起こし、分析を開始する段階にある。 B施設においては、術前リハビリを行う部門として1つあり、上記同様看護師の候補者を3名選定したところである。今後、日程調整などを行い、研究の同意が得られた後、面接を行っていく予定である。 更に、肺がんで手術を受ける患者に対し、外来での面接の機会を得ようと考えていたが、一日中検査などが行われ身体的・精神的負担が大きいここと以外に、次回受診の機会を介さず、入院となることがほとんどで、研究の説明や同意を得る機会が難しかった。そのため、術後、ドレーン抜去後の疼痛が軽減し、歩行が開始され、状態が安定した患者を対象に、術前のリハビリ実施状況を想起してもらう形で面接を行っていくこととした。そこで、関連病棟の師長に研究目的方法などを説明した結果、研究の協力を得ることができた。今後は、A施設、B施設それぞれにおいて、患者5名づつ計10名を対象に面接を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染状況により、研究の参入が遅れた。更には、研究方法として、対象患者については、術前外来通院中の機会を捉えて、面接を行い、得られた情報が不足していた場合に、術後回復し安定した時期に情報を補うことを計画していた。しかし、手術適応となり検査のための外来受診以降は、直ぐに入院となり、外来でうまく面接をする機会を得ることができず、面接の時期を術後の回復期に変更した。そのため、病棟管理者との研究の協力を得るための調整に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
看護師の調査は残り3名、対象となる患者は10名を予定しており、関連部署での研究の調整はついている。残りB施設での看護師に対しては、既に、日程調整ができており、実施していく予定である。また、患者に関しても、候補者となる患者が出てきた場合は、関連部署の師長から連絡を頂くことになっており、仕事の調整をつけながら、順次面接を行っていく予定である。また、それと同時に、研究分担者と分析を並行していく。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大のため、調査が遅れたため次年度使用額が大きくなった。 使用計画としては、インタビューに関連した旅費50,000円・IC録音内容のデータお越し150,000円、分析をして結果をまとめ、学会発表のための旅費50,000円、第2段階の実態調査のための、尺度の購入700,000、アンケート調査用紙作成後の印刷代100,000、施設への協力依頼のための旅費100,000などに使用していく予定である。、
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