CRT-D除細動作動による恐怖や不安への認知行動療法的介入プログラムの開発と評価

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 21K10733
• Research Institution: Hyogo University of Health Sciences
• Principal Investigator: 畑 真紀子 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (80853902)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 神崎 初美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (80295774)
• Project Period (FY): 2021-04-01 – 2025-03-31
• Keywords: CRT-D / 電気的除細動 / 恐怖・不安 / 認知行動療法的介入 / 重症心不全

Outline of Annual Research Achievements

本研究は電気的除細動を経験したCRT-D患者の認知行動療法的介入プログラムの開発とその評価を目的としている。この目的達成に向け、2021年度は電気的除細動を経験したCRT-D患者の心理、心機能とセルフマネジメントの実態について半構造的インタビュー調査を計画し、電気的除細動を経験したCRT-D患者10名に対しインタビュー調査を予定していた。しかし、2021年度新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言やまん延防止措置法下となり、依頼を見合わせていた。その後2022年4月、対象予定施設への研究協力の依頼を開始している。2022年度はこの調査の遂行とともに、関連する文献の検討を進め当初予定していた認知行動療法的介入プログラムの開発を進めていく予定である。
一方で、認知行動療法的介入プログラム構築に際し、CRT-D患者のQOLの先行研究における知見を整理することが必要であり、2021年度CRT-D植込み後のQOLに関しての文献検討を進めた。この成果について2022年度10月に発表予定である。この知見はCRT-D患者の認知行動療法的介入プログラム開発の際に役立てる予定である。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2021年度は新型コロナウイルス感染症の拡大が度々見られ、これにより予定していたCRT-D患者の心理、心機能とセルフマネジメントの実態についてのインタビュー調査について対象予定施設への依頼を見合わせていた。そのため当初の計画通りに研究を推進できず、遅れが生じている状況である。その後、2022年4月より対象予定施設への依頼を開始している。
この研究計画の実施について対象予定施設の協力を得て、2022年度中には遂行できるように努める。この研究計画達成による成果を含め、2022年度は認知行動療法的介入プログラム開発に必要な先行研究の検討を同時に進め、介入プログラムの開発を進めていく予定である。
また2021年度、CRT-D植込み後のQOLに関する文献検討を行い、その一部について学会発表を予定である。この成果についても認知行動療法的介入プログラム開発に活用する予定である。

Strategy for Future Research Activity

2022年度はCRT-D患者の心理、心機能とセルフマネジメントの実態について、半構造的インタビュー調査の研究計画に基づき、対象予定施設への依頼を開始している。協力依頼時に倫理審査申請時の研究計画から変更が必要となり、倫理審査の変更申請を予定している。この申請を行うとともに、対象予定施設との調整を進め研究を推進する。また、同時に認知行動療法的介入に関連する先行研究の文献検討を進め、予定している認知行動療法的介入プログラムの開発に着手していく。
当認知行動療法的介入プログラム開発後に予定している介入調査に関しては、2021年度中当初の計画から遅れが生じており、対象予定施設の研究分担者（依頼中）と相談したことから、プレテストの実施までとして今後検討予定である。

Causes of Carryover

2021年度は新型コロナ感染症拡大のため、当初予定していたインタビュー調査の実施を見合わせた。そのため調査に伴う謝礼や交通費が未使用となっている。また、学会への参加、それに伴う旅費などについてオンライン開催となったため、未使用額が生じた。
発生した次年度使用額については2022年度にインタビュー調査実施予定のため、対象となる患者への謝礼・データ収集に必要となる交通費や郵送料・データ分析時にかかる費用として計上する。