2021 Fiscal Year Research-status Report
直腸がん肛門温存手術患者に対する術後排便障害介入プログラムの看護師教育への応用
Project/Area Number |
21K10735
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
藤田 あけみ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30347182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 一輝 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30868089)
諸橋 一 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30598628)
三浦 卓也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30722136)
坂本 義之 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (60361010)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 術後排便障害 / 直腸がん / 外来看護 / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、直腸がん肛門温存手術患者に関わる看護師の排便障害介入の具体的課題を調査するために、全国の協力が得られた施設の消化器外科外来看護師約2000名を対象に、術後の排便障害に対する具体的な介入方法と課題について、質問紙調査を行う計画であった。 そこで、研究者間で検討し質問紙調査を作成した。調査内容は、術後排便障害に対する実際の介入状況(排便回数、排便周期、排便パターン、便失禁の有無、肛門部痛の有無、便性状、精神面、日常生活状況、肛門内圧、骨盤底筋運動など)、介入に関する課題(介入時間、排便障害の知識、スペースの問題、マンパワーなど)、外来受診患者数、実際の介入時間、基本属性(年代、看護師経験年数、外来勤務年数など)である。さらに、研究者が所属する施設の研究倫理審査委員会に倫理審査申請書等を申請し、2021年12月22日付で承認が得られた。その後、調査用紙の郵便後納の手続き、封筒印刷、調査用紙の印刷などを行い、発送の準備をしていた。 しかし、オミクロン株によるCOVID-19の感染拡大により2022年3月末まで、研究者らの地域を含めて多くの地域ではまん延防止等重点措置が発令された。直腸がん肛門温存手術患者も外来受診を控えたり、患者に関わる外来看護師も医療従事者の感染、濃厚接触者などのためマンパワー不足となり、外来業務も多忙を極め、疲弊している状況もあり、調査用紙の発送のタイミングを見ているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度のオミクロン株によるCOVID-19の感染拡大により、多くの地域で2022年3月までまん延防止等重点措置が発令され、多くの医療機関では、COVID-19の対応に追われており、研究者も病院への出入りを制限せざるを得ない状況があった。また、研究者の地域では、医療従事者も家族内感染や濃厚接触者となり、マンパワー不足の中、業務を行っている状況から、質問紙調査の発送ができすにいたため、進捗状況は研究計画よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度はまん延防止等重点措置が解除されたこと、新年度になり、職員の異動に伴う混乱がおさまった5月連休明けを目途に調査用紙を発送する予定である。また、研究者は2022年4月より弘前大学医学部附属病院の外科外来でのユニフィケーションを行い、実際に外来業務を行いながら、外来看護業務の課題解決のため、術後排便障害介入プログラムの看護教育への応用を検討するために活動している。さらに、看護師100名に対して排便障害介入方法に関する研修会をテレビ会議システムで開催する予定である。
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Causes of Carryover |
2021年実施予定であった全国の該当施設への質問紙調査用紙の発送、回答者からの返送用郵送料金が次年度に繰り越しとなった。 2022年度は、質問紙調査のデータ解析、その結果をもとに術後排便障害介入プログラムをリモート介入用に改良を行う。 術後排便障害介入プログラムの看護教育への応用の検討・検証を行うため、看護師100名に対してテレビ会議システムによる研修会を実施する。
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