2022 Fiscal Year Research-status Report
心不全患者の身体活動量の定量的評価と身体活動量に影響する要因の解明
Project/Area Number |
21K10738
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
柿田 さおり 岐阜大学, 医学部, 助教 (40792007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 久子 中部学院大学, 看護学科, 教授 (00231936)
渡邉 崇量 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (30509435)
日坂 ゆかり 岐阜大学, 医学部, 准教授 (30730593)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 身体活動量 / 心不全 / 循環器疾患 / 3軸加速度計 / 心不全増悪 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、心不全患者の退院後の身体活動と医学的心不全の増悪との関連(因果関係)を解明することを目的としている。2021年度では、文献検討や共同研究者との綿密なディスカッションにより、本研究とは別に前段階の研究として外来通院している循環器疾患を有する患者の身体活動の実態を調査の必要性を明確にした。 2022年度は、循環器内科外来に通院している循環器疾患を有する患者105名に対して、3軸加速度計(オムロンヘルスケア,活動量計Active Style Pro HJA-750C)による身体活動量の測定と質問紙による基本属性に関する調査を行った。そして、装着時間や日数など基準に達した58例のデータを分析対象とし、解析を行った。その結果、研究対象者は男性が27名(46.6%)で、平均年齢70.3歳、65歳以上が44名(75.9%)であった。最も多く罹患していた疾患は心不全13名(20.6%)であった。各身体活動量の中央値(四分位範囲)は、歩数が3,515歩/日(2,166 5,540)、総身体活動量が3.32EX/日(2.01 4.55)、歩行活動量が0.68EX/日(0.22 1.42)、生活活動量が2.41EX/日(1.41 3.37)であった。現在、各身体活動量と基本属性との関連等について分析中である。尚、本研究の成果は、国内・国外の学会にて発表するとともに、論文としても発表する予定である。その他、心疾患患者の身体活動量に関する文献検討を国際学会にて発表した。 「心不全患者の退院後の身体活動と医学的心不全の増悪との関連(因果関係)を解明する」研究を遂行する上では、いくつかの課題が明らかになった。現在、それらの課題に対して、共同研究者らと綿密なディスカッションを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、前段階の研究における調査および解析に時間を要した。また、前述の研究において、課題が生じたことで再度ディスカッションを行っている。しかし、心不全患者の退院後の身体活動と医学的心不全の増悪との関連(因果関係)を解明することを目的とした研究においては、研究施設も確保できたため、課題が解決できれば早々に調査が開始できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
前段階の研究を実施することで、本研究における課題がいくつか浮き彫りになった。現在、それらの課題への対策を検討中であり、5月以降に調査を開始する予定である。また、前段階の研究に関しては、現在論文を執筆中であり、本年度、国内および国際学会でも成果を発表する予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は前段階での研究を遂行したため、予定した使用額を使用しなかった。本年度は、他施設用の身体活動量計等や消耗品の購入、redcap使用に関する予算を執行する。また、国際学会誌への投稿や発表おける予算の執行を予定している。
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Research Products
(1 results)