2021 Fiscal Year Annual Research Report
電子ポートフォリオと連動した、反復学習を促す蘇生教育支援システムの開発と運用検証
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21K10740
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
花岡 信太朗 京都大学, 医学研究科, 医員 (90813402)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 新生児蘇生 / 医学教育 / ICT / 遠隔医療 / 医療システム |
Outline of Annual Research Achievements |
新生児蘇生教育の抱える課題には、蘇生技術維持のための継続学習や教育資源の不足が存在する。申請者は、これらの問題解決のために、新生児蘇生講習受講後の、個人での継続学習と技術維持訓練を支援するICTシミュレータをすでに開発した。これは胸骨圧迫などの手技をデジタルデータ化することで①手技の質をリアルタイムにAIが判定し、学習者にフィードバック可能で、②ポートフォリオにより過去のスキル結果との比較ができ、③教育管理者はデータベース参照により学習者の訓練履修状況を把握し、④e-learningによる事後学習を促す仕様である。12の分娩施設にシステム配備し学習効果と臨床指標のデータ採取を行い、有効性について検証する計画として体制構築を進めた。このシステムの運用によって助産師を中心とする蘇生技術維持を可能とし、医療者の主体的学習を促し患者安全につながることを目標とする研究内容である。 本研究において、新生児蘇生学習支援システムは主に以下の三つの装置で構成される:①“人工呼吸および胸骨圧迫スキルをモニター表示”するICTツールを応用し、インストラクター不在でも一人でスキルトレーニングが可能なシステム、②上記①のデータを管理するデータベース、③個人の学習到達度に応じたe-learning教材 これらのうち①は評価用センサと無線データ送信機能装備により、シミュレータに併設したPC端末画面に人工呼吸と胸骨圧迫の手技データがモニター表示可能で、同時にクラウドにデータ保存する。学習者本人の過去の訓練実践の質との比較も参照可能な仕様に開発した。②のデータベースは①で収集したデータと紐づけされ蓄積され、PC端末の操作により学習者も管理者もwebで情報共有可能なネットワーク保存をシステム化し、③のセルフトレーニングシステム利用後にあらかじめ準備していたe-learningコンテンツを提供する仕様とした。
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