2021 Fiscal Year Research-status Report
外来看護師のためのe-learning教育プログラムの開発と検証~RCTを用いて
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21K10753
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
松本 文奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60735603)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外来看護 / 慢性期看護 / 看護師教育プログラム / ジェネラリストナース / 看護実践能力 / 学習ニード |
Outline of Annual Research Achievements |
外来医療の進展により、通院治療する患者への療養支援において外来看護師に期待される役割は大きい。本研究は、慢性疾患患者を支える一般外来に勤務するジェネラリストナース(以下、外来看護師)の学習機会の拡充推進を見据え、e-ラーニングを活用した教育プログラムを開発予定である。初年度となる今年度は、外来部門におけるe-ラーニング教育に関する文献調査、および外来看護に精通した看護師へヒアリングを実施した。 【文献調査の結果】e-ラーニングを活用して実施する講義・研修形態は、コロナ禍の影響もあり、従来より進展傾向にあることがわかった。学習者にとっての学習効率と集合教育による教育効果を組み合わせた効果的な教育手法の確立が今後の課題と考えられた。 【ヒアリング】e-ラーニングを活用した院内教育プログラムを実施している病院(関東圏の500床以上の特定機能病院)1か所の教育担当者にヒアリングを実施した。集合して行う講義・研修会は依然難しい状況があることがうかがえた。また、外来看護師は常勤・非常勤などの雇用形態が多様なことから、院内キャリアラダーに沿った研修プログラムでキャリア支援することは難しい現状があることもうかがえた。 【外来看護に精通した専門家による会議の開催】本院研究協力者を中心として検討会を設置した。文献調査やヒアリングの結果を検討会で共有し、本研究で開発する教育プログラムの基本方針を策定した。2022年度から、外来看護師に期待される看護実践能力の強化を体系的に学習する教育プログラムとして構築することとし、教材は5~8分程度の動画をe-ラーニングで学習できる仕様として作成することとした。2022年度に講義コンテンツの枠を定め、動画作成を完了するする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、研究協力者を中心とした検討会を定期的に開催できる見込みである。動画教材の作成は概ね順調に進んでいるが、作成した動画教材をe-learningで学習するための、Webサイトを運営・管理する業者選定がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
Webサイトを運営・管理する業者の選定経験のある研究者に、業者情報をリサーチ予定である。また、機縁法などから、動画作成に関心のある外来看護師の協力を得て、WEB画面や学習コンテンツの使用感などの意見を活かしてWEB運用を図る予定である。
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Causes of Carryover |
動画作成のための機材・備品購入が行えなかったため
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