2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢期口腔がん患者の放射線有害事象と食事から予測する認知機能低下リスク指標の開発
Project/Area Number |
21K10754
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
大釜 徳政 創価大学, 看護学部, 教授 (50382247)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 放射線療法 / 高齢期口腔がん患者 / 認知機能低下リスク / 食事 / 有害事象 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、有害事象の症状と日内変動、食事の官能評価、嗜好と摂取量の変化、個人特性に関する記述を認知機能低下のリスク指標のアセスメント項目として抽出し、質問項目の類似性に沿って構成概念を命名する計画であったが、Covid19の影響で調査に大幅な遅れが生じている。一方で、このような現況のなかでも、次の示唆が得られた。 20Gyの味覚変化の単独症状による「出汁の旨味が感じられない」「口溶けのよい食感と甘味が感じられない」「出汁の旨味が感じられない」など7項目から構成される【味覚の異常とおいしさの喪失】という官能評価、30-50Gyの味覚変化、口腔粘膜炎および口腔内乾燥の複合症状による「食べ物を口に入れるとしみて旨味の微妙な味付け加減がわからない」「口が渇いて塩味、甘味、酸味といった単純な味付け加減がわからない」「口が粘つき想像した味と違う味がする」など11項目から構成される【口腔内の痛みと潤い喪失による基本味の喪失】という官能評価、また50Gyの口腔粘膜炎と味覚変化の複合症状によるといった官能評価をもつ高齢期患者、治療前の嗜好が30Gy以降に変化し摂取量も低下する70歳以上の女性患者に時間・場所の見当識障がいや短期記憶力などの低下が認められる傾向がある。 今度は、どのような味覚変化が認知機能の低下と関連するのか、食感・味付け・匂い・食形態・温度のどのような組合わせの食事に対する官能評価の低下が認知機能の低下とその日内変動と因果関係を認めるのかについて調査を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid19の影響で、対象者の選定に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
治療前・治療中(10/20/30/40/50Gy)・治療終了7日におい暫定的なリスク指標のアセスメント項目の信頼性と妥当性を検証するため、次①~③の内を調査する。 ①リスク指標に対する識別性の検証 ②リスク指標に対する信頼性の検証 ③リスク指標に対する妥当性の検証: 施設間、入院・外来治療別および個人特性に指標が影響されないことを検証する。
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Causes of Carryover |
Covid19の影響で調査に大幅な遅れが出ており、テーストディスクに使用期限があるため、購入を控えていた経緯がある。 2023年度は、テーストディスクの購入費用ならびに調査費用として使用する。
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