2021 Fiscal Year Research-status Report
Withコロナ社会における心血管疾患患者の疾患管理行動再構築支援ツールの開発
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21K10755
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
岡田 彩子 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 教授 (10425449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 真里 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 助教 (10848518)
川端 龍人 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 助教 (20848890)
安部 陽子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (30629449)
三浦 英恵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40588860)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 真血管疾患患者 / 疾患管理 / 疾患管理行動 / withコロナ社会 / 疾患管理行動再構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、with コロナ社会おける心血管疾患患者の疾患管理行動の実態把握とそれに基づいた新たな看護支援ツールの開発を目的とする。 コロナ感染症拡大後の社会生活やそのシステムが激変した中で、研究Ⅰはwith コロナ社会における心血管疾患患者の疾患管理行動と社会・心理的因子の現状を明らかにすることを目的に国内外の最新の知見のレビューを行う。研究Ⅱでは、心血管疾患患者に対する面談調査により、現在実施している疾患管理の現状や再構築の困難さを聞き取り、コロナ感染症拡大後に生じた生活者としての患者の疾患管理に実践の課題を明らかにする。研究Ⅲは、研究Ⅰと研究Ⅱの結果等を統合し、心血管疾患患者の疾患管理行動再構築の支援指針(案)を作成し、さらにその指針を基に「withコロナ社会における心血管疾患患者の疾患管理行動再構築看護支援ツール」を開発し、本ツールの信頼性・妥当性の検証を行うことを目的とした研究である。 研究プロセスの1年目は、研究Ⅰの文献検索と分析、研究Ⅱの面談調査依頼とデータ収集の開始を計画していた。「心血管疾患」「コロナ感染症」「疾患管理」をキーワードに文献検索・文献収取を進めているが、医学系・疫学系の研究が多く、特に看護分野での疾患管理行動の文献についての、国内外の文献収集に時間を要した。また海外の文献全体の分析が遅れている状況である。 研究Ⅱについて、コロナ感染症拡大時期における患者への聞き取り調査については、面接方法と施設への申請について、一つの施設と調整を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究Ⅰの文献検索と分析の遅れについて、海外文献の入手と結果をまとめに時間を要したことがが原因と考えられる。 研究Ⅱについて、研究Ⅰの文献検討の結果を踏まえ、インタビューガイドの最終検討を行ったことと、感染拡大の波の時期と対象(冠血管疾患患者)への面談方法の調整についての検討をしていたことから、現時点ではコロナ感染症拡大時期における患者へ面談方法の調整にとどまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究Ⅰについて、今後は対象文献の傾向のまとめの投稿準備を進めることで、当初の計画のタイムラインに準じた研究の進行に努める。 研究Ⅱについて、研究Ⅰの分析を進め、現時点のコロナ感染症対策方針に更新した調査方法で対応していく事で、当初の計画タイムラインに準じた研究の遂行が可能と考えられる。
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Causes of Carryover |
研究Ⅰにおける文献取り寄せについて、当該年度においてはオープンアクセスの文献を中心に収取したこと、研究Ⅱにおいては、面接調査の打合せ、準備が遅れていることことから、会議費、面接調査に必要なレコーダーと面談で得られたデータのテープ起こしの経費が未使用であることが理由である。今年度、研究の進行に伴って、使用される予定である。
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