2022 Fiscal Year Research-status Report
前立腺がんIMRTにおける照射位置の再現性向上のための看護支援プロトコールの開発
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21K10763
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
野戸 結花 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80250629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
漆坂 真弓 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70326304)
北島 麻衣子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70455731)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 放射線看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:照射位置再現に関する困難状況、照射位置再現のコントロールに影響を及ぼす要因を明らかにする。 調査方法:IMRTを受ける前立腺がん患者の診療に携る看護師と診療放射線技師に面接調査を実施した。 結果:対象者は8名(看護師4名、診療放射線技師4名)であった。照射位置再現の困難状況として①畜尿量の不足・過多、②直腸内の便・ガスの貯留、③その他が語られた。①畜尿量の不足・過多:膀胱容量は施設毎におおよその目安があり、その上で患者の一定時間での畜尿量、排尿間隔、尿意切迫感の程度を勘案して治療計画時に決定される。治療前のエコーや治療開始時のCT上で膀胱容量を確認し、照射による膀胱壁への影響を査定、影響が大きい場合に「不足・過多」と判断される。「過多」の場合は、膀胱充満による形の変化(上方、後方)をとらえ、影響の程度を個別に判断する。対応は、「不足」では治療開始時間の延期、「過多」では可能な場合は指定量の排尿、完全排尿となった場合は飲水・待機となる。コントロールへの影響要因としてはコンプライアンスの低下、指定飲水量以外の水分摂取、治療途中の有害事象の出現、気温による発汗、腎機能、排便時の怒責、排ガス促進のための腹部マッサージが挙げられた。②直腸内の便・ガスの貯留:「便貯留」では排便を試み、排泄されない場合は浣腸を施行する。「ガス貯留」にはカテーテルによる排気を行う。排気後の位置合わせ中にもガスの移動があり、1回の治療で複数回の排気を必要とするケースもある。長期的介入としては下剤や整腸剤の調整、食事内容や食べ方、運動の指導を実施する。コントロールへの影響要因には排便習慣や食事、運動、筋力低下が挙げられた。③その他:治療寝台上で、身体の力を抜いた状態で臥床する姿勢がとれないことでの前立腺の解剖学的位置の変動、前立腺と直腸間の直腸周囲脂肪組織の厚さも影響要因となる可能性があることが語られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染予防対策として、治療実施施設への訪問制限があったことから、当初の研究計画通りに遂行することが困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は前立腺癌IMRTに携わる医療者への調査を行い、照射位置再現の困難と影響要因を明らかにする。
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Causes of Carryover |
学会での発表のための旅費を計上していたが、Web開催となったことで旅費の使用がなかったため。次年度は情報収集のための旅費、質問紙調査の郵送費及び準備の人件費等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)