2021 Fiscal Year Research-status Report
Construction of an online visitation system for a severely affected patient and families living in the distant place
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21K10769
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
田口 裕紀子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (30896105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 雅之 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10822736)
城丸 瑞恵 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90300053)
村中 沙織 札幌医科大学, その他部局等, 研究員 (20895081)
井上 弘行 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30721568)
葛西 毅彦 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40899316)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 重症患者 / 家族 / 面会制限 / オンライン面会 / 家族看護 / 家族ニーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「重症患者」と「遠方に在住する家族」を対象としたオンライン面会の有用性を明らかにし、医療機関が提供し得るオンライン面会システムを構築することを目的としている。 2021年度は、COVID-19による面会制限下における「重症患者」とその「家族」を対象とした家族看護に焦点を当て、面会制限下での重症患者の家族のニーズの充足度と、重症患者の家族に対応する看護師の家族看護の実施状況(面会制限前後の実施状況の差など)の調査を計画し、そのなかで家族看護の一環として行われているオンライン面会の現状(実施状況やその効果と課題)を明らかにすることとした。 この調査に向け、COVID-19の感染拡大の影響による2020年3月の面会制限開始~2022年3月31日までの期間、研究対象施設に入院した重症患者のうち、自ら家族に連絡を取ることができない重症患者という要件を満たした患者数とそのうちキーパーソンとなる家族が存在しオンライン面会の実施対象となり得る患者の件数を明らかにした。 調査対象となる重症患者の家族に対するオンライン面会の実施件数はそれほど多くはない状況であるが、家族看護の充足度やオンライン面会の実施状況と課題、要望等を明らかにするため、調査対象となる家族およびその家族に対応した看護師を対象に、質問紙調査(WEB調査を含む)を計画し、倫理委員会の承認を得た。現在、WEB調査フォームの整備を行なっており、調査開始に向け準備を進めている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度の計画では、オンライン面会の有用性や利便性、満足度を明らかにする予定であった。しかし、研究実施施設でのオンライン面会の実施件数がオンライン面会を十分に評価できるほどの件数には至らなかった。そのため調査対象期間を延長することとした。これにより、調査の実施に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、COVID-19による面会制限下における家族看護に関する実態調査として、面会制限下の家族のニーズの充足度と看護師の家族看護の実施状況(面会制限前後の実施状況の差)について調査し、そのなかで家族看護の一環として行われているオンライン面会の現状(実施状況やその効果と課題)を明らかにしていく。 調査に並行してオンライン面会の実施件数を増やし、引き続きオンライン面会の効果と課題に関する調査を継続しながら、有用性の高いオンライン面会システムの構築に向ける。
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Causes of Carryover |
2021年度は、オンライン面会の利便性や課題を評価できる十分な実施件数がなく、調査開始時期を遅らせたため、当該年度に使用する調査・分析のための物品などの購入を次年度に充てることとした。 2022年度はオンライン面会の実施環境を整えて実施件数を増やすことで、その利便性や課題を検討できるようにする。
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