2022 Fiscal Year Research-status Report
フットケアを用いて2型糖尿病患者の身体の理解を促すケアの効果検証
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21K10774
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
片岡 千明 (近藤千明) 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (40336839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
木村 ちぐさ 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (00803991)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 動脈硬化 / 看護介入 / フットケア |
Outline of Annual Research Achievements |
下肢の血管障害であるPADを有する糖尿病患者では、軽度の足病変であっても創の治癒遅延から下肢切断に至ることも多く、救肢のために糖尿病患者の血管障害の予防は重要な課題となっている。足病変の予防を目指して実施されるフットケアには、足病変への理解を深め、フットケア行動の実施率を高める効果があるといわれているが、フットケアが血管障害の予防に効果があるのか検討した報告は見られていない。 そこで、本研究の目的は、2型糖尿病患者を対象にフットケアプログラムを実施し、患者の身体の理解が深まり、セルフケア能力の向上、セルフケア行動の変化、PADのリスク因子の改善、足病変の有無や変化といった効果を長期的に検証していくことである。 今年度の研究予定は、開発した「2型糖尿病患者の身体の理解をうながすフットケアプログラム」を実施し、その評価を行う計画であった。しかし、COVID-19の影響もあり、ケア提供者の確保、データ収集先の確保が困難となり、対象者を外来通院中の2型糖尿病患者ではなく、「まちの保健室」に参加している糖尿病を含め生活習する必要が生じた。 修正した介入プログラムは、「動脈硬化の予防を目指したフットケアプログラム」とし、フットケアの介入を糸口として、身体への関心を高め、血管障害を予防していくことを促すという基本的な考え方はそのままとし、活動を一緒に実施したり、活動計を装着し活動と休息(睡眠)の状況を参加者が捉えられるような内容を追加した。介入は7か月間に4回の介入を実施、介入開始と2回目、3回目は2か月後に、4回目は3か月後に実施した。ケアの評価はベースラインと4回目の介入終了時に、①身体の変化(体重、血圧、動脈硬化度、握力、2ステップ値)、②生活の変化(歩数、睡眠時間や睡眠効率)、③セルフケア行動(SDSCAと記述データ)、④セルフケア能力(SCAQ)を測定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者を変更し、介入プログラムの見直しを行ったため、2021年度は研究の進捗に遅れがみられたが、2022年度は、介入プログラムの修正が終わり、予定通り介入研究を開始することができており、研究協力者も予定していた50名の方から同意が得られ、データ収集を実施できている。7か月間かけて4回介入を実施する計画であり、現在3回目までの介入及びデータ収集が終了している。2023年9月に全参加者のデータ収集が終了する予定であり、計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度9月にデータ収集が終了するため、データ分析を開始する予定である。 データ収集先が1か所となったこと、対象群を設定しなかったことから、予定より早くデータ収取が終了する見込みであるため、今年度は成果の公表準備を進めていく。 また、COVD-19による研究活動の制限が緩和されてきており、当初予定していた外来通院中の糖尿病患者を対象とした研究も2024年度に実施できるように並行して準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
当初の計画では、複数の病院でのデータ収集を予定しており、物品を複数そろえる必要があった。また、データ収集のための旅費の使用を計画していたが、近隣の1施設でのデータ収集となったため、残額が生じた。 残金については、次年度以降予定している学会発表のための参加費及び旅費に使用を予定している。
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