2023 Fiscal Year Research-status Report
シャント血流音から狭窄を評価する機器の開発に関する基礎的研究
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21K10775
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
田中 佳子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (70550804)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | シャント血流音 / 周波数特性 / シャント血管の異常 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、血液透析を受ける人のシャント血流音から、その狭窄の程度を判定する機器のデモ機を作成することである。2023年度は、2020年度までに収集したシャント血流音の周波数について分析を行い、シャント血流音の特徴と血液透析を受ける人の身体的特徴の関連を検討した。その結果、現時点でのシャント血管の機能評価と、3年後までの血液透析継続の可能性の推測が可能であることが示唆された。この内容について、現在投稿中である。 また、シャント造設2-3ヶ月程度の人のシャント血流音と、同一対象者の1年後、もしくはシャント不全を来した時のシャント血流音について、投稿中の論文と関連付けて分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響で計画を進められずにいた期間に、代替案として研究計画を修正し、シャント血流音の特徴と血液透析を受ける人の身体的特徴の関連を検討した。これにより、当初の計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に進めた研究結果をまとめ、投稿する。また、健康な人の末梢血管の血流音と心周期の関連について調査を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で計画を進められずにいた期間に、2023年度は調査を行わない計画に修正したため、当初予定していた使用額より大きく下回った。 2024年度は、投稿と調査を行うため消耗品や対象者への謝礼として使用する計画である。
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