2021 Fiscal Year Research-status Report
ICFに基づく生活機能を向上するための精神科デイケアプログラムの開発
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21K10790
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
齋藤 深雪 山形大学, 医学部, 准教授 (30333983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 智美 弘前学院大学, 看護学部, 准教授 (70347201)
加藤 真理子 山形大学, 医学部, 助教 (80715350)
吾妻 知美 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90295387)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | プログラムの開発 / 精神科デイケア / 生活機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
精神障がい者のリハビリテーションの目標は、病気や障害があってもその人らしく生活することである。精神科デイケアは、利用者がその人らしく生活するために非常に重要な施設である。精神科デイケアの大きな特徴は、プログラムを提供することである。一般的に、精神科デイケアは週4~6日実施され、医療チームが午前と午後の1日2回のプログラムを提供している。プログラムは約200種目もあり、利用者の生活を支えるための多種多様な内容になっている。利用者はこれらのプログラムに参加し、自分の目標を意識しながらさまざまな訓練を行う。 精神科デイケアのプログラムは、利用者の生活機能の維持・向上や入院予防などに一定の効果がある。だだし、その一方で精神科デイケアの標準的な支援方法や治療方法は存在しないため、科学的根拠に基づくプログラム(Evidence-Based Practice) が少ない課題がある。統合失調症の利用者がその人らしく生活するため、統合失調症の利用者を対象とした科学的根拠に基づくプログラムの開発が必要である。今後の科学的根拠に基づく生活支援として注目されている方法には、ICF(国際生活機能分類)の活用がある。 2021年度から2024年度の研究の目的は、ICFに基づき、生活機能を向上するためのプログラムを開発することである。今年度は、生活機能を向上するための介入プログラムの検討を行い、介入プログラムを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度から2024年度の研究で、精神科デイケアの統合失調症利用者を対象とした、ICF(国際生活機能分類)に基づく生活機能を向上するためのプログラムを開発する計画である。 今年度は、生活機能を向上するための介入プログラムを作成したため、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、生活機能を向上するための介入プログラムを作成した。今後は、その介入プログラムを活用しパイロットスタディ(プログラムの予備的試行)を実施する。また、介入プロトコルを確立し、介入マニュアルを作成する計画である。
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Causes of Carryover |
今年度はコロナ感染拡大防止のため、当初の研究計画に支障がない範囲で計画を変更したためである。また、学会発表はコロナ感染拡大防止のためweb開催に変更になり、旅費の使用がなかったためである。 次年度は、予備的調査を実施するため、郵送代や質問票印刷代などに使用する。また、データ分析が必要であるため、データ入力の経費などに使用する。
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Research Products
(3 results)