2022 Fiscal Year Research-status Report
がん看護実践力獲得のためのアウトカム基盤型継続教育システムの設計・開発
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21K10817
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Research Institution | National Hospital Organization Shikoku Cancer Center |
Principal Investigator |
菊内 由貴 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 流動研究員 (80538637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20326440)
平岡 斉士 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (80456772)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | アウトカム基盤型教育 / 看護実践力 / 学習管理システム / 学習課題分類 / インストラクショナルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,がん看護実践力獲得と学習成果を直結させるために、OJTでのがん看護実践のアウトカム達成を目標として、必要な学習項目を紐づけ一元化して管理・運用できるシステムの設計・開発・評価を行う。 2022年度は、昨年度の研究実績の報告を行ったがん看護実践に強い看護師育成研修教材の学習課題分類に基づく現状分析結果を踏まえ、看護実践のアウトカム達成を効果効率的にするための改善方針および設計を整理した。整理した内容はがん看護のエキスパートからレビューを受け、さらなる改善を行った。これらの現状分析結果および改善設計について、教育設計の専門的レビューを受けるために教育工学の学会誌に論文投稿を行い、非常に示唆に富む重要なコメントを得た。このコメントを踏まえ、アウトカム基盤型設計の土台を再検討した上で、がん看護領域の具体的な設計へと進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
教育工学のレビューを受けるための論文投稿に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
既存教材の学習課題分析結果に基づく改善方針と設計について、教育工学領域のレビュー結果を踏まえて、アウトカム基盤型設計の土台を再検討する。その後、がん薬物療法領域について、2021年度の研究計画[実践行動を評価可能な行動で明示し、その基盤となる知識やスキルを整理]と2022~2023年度の研究計画 [実践行動と直結する独習型eラーニング教材の設計・開発・評価]のeラーニングを設計し、エキスパートを中心に試行と改善を行う。
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Causes of Carryover |
2023年度はeラーニングの設計とエキスパートによる試行改善を予定している。そのためeラーニングシステムに係る費用および研究協力に対する謝金が必要になる。また教育工学に関する示唆を得るための学会関連の費用が必要となる。
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