2021 Fiscal Year Research-status Report
Effect of oral intake of glutamic acid by mother on glutamate concentration in human milk
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21K10821
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中井 抄子 (和多田抄子) 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60763266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 真理 文京学院大学, 看護学研究科, 特任教授 (20216758)
立岡 弓子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70305499)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | うま味 / グルタミン酸 / 母乳 / 食事 / 基礎代謝 / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの母乳中に含まれるうま味を呈するアミノ酸である“グルタミン酸”には、食リズムの形成や腸管免疫を通じたアレルギー予防等の役割が示唆されており、授乳期にグルタミン酸に触れることは児の味覚の学習や健康にとって多くの利点が期待できる。 本研究は、母親の摂取した食物の風味は母乳の味を変化させるという説に基づき、母親がグルタミン酸を摂取することによって,母乳を介して児がグルタミン酸の恩恵を得られると仮定し取り組むものである。 【目的】1)授乳期の母親のグルタミン酸を添加した食事の摂取が乳汁中のグルタミン酸濃度に与える影響を明らかにする. 2)乳汁中のグルタミン酸濃度と個体因子(身体活動量,身体に関する情報,母乳育児や児の発育に関する情報,食事内容と食の嗜好に関する情報)との関連を明らかにする. 【成果】2021年度は、10名分の検体を採取・データの分析を行った。 現段階の分析結果として、授乳中の母親へグルタミン酸を食事に添加した場合、変動の仕方に個体差はあるものの、食後3時間に比較的グルタミン酸濃度が高い乳汁を分泌することが示された。また、基礎代謝の高さとグルタミン酸添加食後60分以降のGlu濃度には正の相関関係を認めた。さらに、児の体重が軽い群の方が高い群よりも乳汁中グルタミン酸濃度が高かった。また、1日の授乳回数が1~4回の群はそれ以上頻回に授乳をしていた群よりも有意に乳汁中グルタミン酸濃度の上昇率が高かったことから、授乳回数が少ないほど乳汁中グルタミン酸濃度が高い可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の感染拡大の渦中ではあったが、10名の対象から同意を得ることができ、検体採取・分析を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
グルタミン酸を添加した食事を摂取した後、3時間以降に乳汁中のグルタミン酸濃度が上昇したことから、3時間以降の変動についても考慮した検体採取のタイミングについて検討・実施していく。 また、2021年度は、COVID-19の感染拡大に伴い、対象の身体活動量が少なく差がなかったためにその関連検証が難しかった。今後も症例数を増やし、引き続き解析を行う。
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Causes of Carryover |
本研究全体で収集する検体の分析費用を初年度にまとめて計上していたが、初年度は対象者が10名に留まったことから、次年度使用額が生じた。
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