2022 Fiscal Year Research-status Report
Effect of oral intake of glutamic acid by mother on glutamate concentration in human milk
Project/Area Number |
21K10821
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中井 抄子 (和多田抄子) 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60763266)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 眞理 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 客員教授 (20216758)
立岡 弓子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70305499)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | うま味 / グルタミン酸 / 母乳 / 食事 / 基礎代謝 / 身体活動量 / 乳清 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は前年度に引き続き、7名の対象に対し実験を行い、データ収集を行った。予定対象数20名のうち、前半の10名分のデータを分析した結果は下記である。
グルタミン酸添加食を摂取した後の母乳中のグルタミン酸濃度は変動の個体差が大きいが、食後180分時点(1315.2μmol/L, Median:890.9-1554.6)で、食前(1182.0μmol/L, Median:715.9-1585.5)よりも統計学的有意に上昇を認めた(p<0.01)。また、グルタミン酸添加食を摂取した場合の母乳中グルタミン酸の濃度は、食後60・120・180分時点で母親の基礎代謝との間で強い正の相関(r=0.7,p<0.05,Spearman.)を認めた。その他の個体因子では、児の体重が軽い群や、授乳回数が少ない群の母乳中グルタミン酸濃度が統計学的有意に高かった。 母親の身体活動レベルと母乳中のグルタミン酸濃度に有意な関連があったことを本研究者らは報告しており、今回の調査においては母親の身体活動量との関連を検証したが、母乳中グルタミン酸濃度と身体活動量との間には、相関関係は認めなかった。今回、10名への調査の期間に、COVID-19の流行に伴う外出自粛の期間が被っていたことが影響し、身体活動量による差を認めなかった可能性が考えられる。 今後も被検者を増やし、研究を進めていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間内に研究代表者の育児休業期間が被っていたこと、コロナ禍であり対象のリクルートが順調に進まなかったことが理由である。
|
Strategy for Future Research Activity |
予定対象人数3名のリクルートとデータ収集を早急に行い、データ分析・考察を実施する。学会発表を行い意見を交えながら、本研究テーマについて考察を深め、論文化する。
|
Causes of Carryover |
研究代表者の育児休業期間やコロナ禍の影響から、対象のリクルートが積極的に行えなかった期間があり、次年度使用額が生じた。2023年度には成分分析や論文投稿費として使用する予定である。
|