2021 Fiscal Year Research-status Report
Examination of educational programs for nursery nurses to improve their skills in childcare and health activities
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21K10832
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
藤田 千春 杏林大学, 保健学部, 教授 (70383552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷山 牧 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (40413166)
竹中 香名子 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 講師 (40733192)
小林 佳寛 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 助手 (40881157)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 保育所看護職 / 教育 / 保育保健活動 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は保育所看護職が認識する保育保健活動とはどのようなものかを明らかにするために、研究補助者と共にインタビュー調査を行った。対象は関東圏内の0-5歳児迄を収容するフルタイムの保育園看護職9名であった。コロナの感染が落ち着いている間の対象者数名に参加観察をさせて頂いた。看護職としての平均経験年数は、23.3年であり、保育園看護職の経験年数は2年目から15年目であった。Berelson,B.の内容分析の手法を用いて分析した。インタビュー時間は56分から104分間であった。保育所看護職が認識する保育保健活動として【園児の成長・発達と健康への支援】【医学的に配慮が必要な園児の支援】【安全と衛生管理に対する取り組み】【地域や園児の保護者に対する育児支援】【保健に関する指導・管理】の5カテゴリーが抽出された。この結果を小児看護系又は地域保健系の学術集会への演題発表と学術誌に投稿予定である。また、全保育園に看護職が配置されているA市公設の保育園看護職5名にも比較対象としてインタビュー調査を行った。こちらはこれから分析を行う予定である。困難に感じていることとして、保護者対応が複数より聞かれた。保護者に必要なことを伝えても、保護者が理解に努めようとしない事例を伺ったため、保護者とのコミュニケーションに関する研修の必要性が示唆された。また、本調査に際し、文献検討を行ったため、得られた知見においても学術集会で発表していきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎調査として、現場で働いている保育園看護職にインタビューできた。質的分析も1つ終えており、もう1つの分析もこの後行って、必要な研修の明確化に関する調査への下位項目設定につなげることが可能な状況にある。しかし、学会発表や論文投稿が遅れてしまっているため(これを2022年度に行う予定)急ぎたい所である。もう一つの質分析もテープ起こしが終わり、間もなく分析を行う予定である。早急に取り掛かりたい。
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Strategy for Future Research Activity |
質的分析が終わったら、学会発表および論文投稿を行う。文献検討についても学会報告をする。質分析の結果を下位項目にした調査用紙を作成し、量的調査を予定している。 質的分析によって、保護者とのコミュニケーションに困難感があることも分かったため、朝―ティブなコミュニケーションに詳しい講師を招いて、近隣の保育園看護職に研修会を行い、その評価も合わせて検討する。
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Causes of Carryover |
2021年度に研修会用の医療的ケアのシミュレーターを購入する予定であったが、コロナ禍で学内実習に多くの大学が切り替わったおかげで、シミュレータの在庫が無かった。 2022年度に購入を予定する。また、コミュニケーションに関する研修会を実施する予定にするため、講師派遣依頼をする予定である。 関東圏内の保育園看護職に量的研究で質問紙を配布する予定なので、説明文と質問紙印刷代や郵送料に資金を用いていく。
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