2023 Fiscal Year Research-status Report
学童期の小児アレルギー児のメンタルヘルスと治療へのアドヒアランスへの影響要因
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21K10837
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
弓気田 美香 東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (80783399)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 学童期 / 小児アレルギー / アトピー性皮膚炎 / セルフケア / 小児アレルギーエデュケーター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,①学童期の小児アレルギー患児の睡眠状態やQOLと療養行動との関連を明らかにすること,②学童期の小児アレルギー患児の保護者の睡眠状態やQOL・抑うつと療養行動との関連を明らかにすること,③縦断的調査により、学童期の小児アレルギー患児の成長・発達に伴う生活の変化と睡眠状態や親子のQOL・抑うつとの関連を明らかにし、治療へのアドヒアランスに及ぼす影響因子を検討する。 学童期の小児アレルギー疾患患児に関する文献検討を行ったところ,特にアトピー性皮膚炎患児とその養育者のメンタルヘルスの悪化があり,アドヒアランスへの影響要因として,子ども自身が疾患や治療に関する知識を得て,セルフケアできることが重要であることが明らかとなった.そこで,本研究においては学童期のアトピー性皮膚炎患児とその養育者のメンタルヘルスやQOLと,子どもセルフケアと治療へのアドヒアランスに関する調査を実施している.また,子どものセルフケア獲得のためには看護介入が必要であり,小児アレルギーエデュケーターによる看護介入を実施し,学童期のアトピー性皮膚炎患児とその養育者のメンタルヘルスやQOL受診行動などとの関連を検討したいと考えている. 現段階では,倫理審査委員会の承認を得て,学童期のアトピー性皮膚炎患児とその養育者のリクルートを実施している.リクルートには,小児科・皮膚科クリニック7か所,保育所・幼稚園・学校PTAに3か所ご協力いただいているが,1年間の縦断調査であり,月に1回5か月間の介入が必要であることから,対象となる親子の負担感が大きいことが推察される.今後もリクルートを続けていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年間の縦断調査を実施中であり,今後対象者人数を増やしていく予定である.1年後には調査が終了し,学会発表や論文執筆を行う予定で,2025年度終了予定であるため,おおむね順調である.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は縦断調査を実施する.データが得られたら,分析を行い,2025年度中に発表に向けて準備していく予定である.
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Causes of Carryover |
質データ分析ソフト,統計解析ソフトの購入をしていないため.今度,データがそろい次第購入する予定 研究対象者人数が減ったため,謝金などの支払いが少なくなっているが,人数を増やす予定である.
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