2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K10840
|
Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
杉浦 絹子 名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (50378296)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 和子 新潟リハビリテーション大学(大学院), リハビリテーション研究科, 教授 (30739420)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 知的障害 / 親 / 支援 / 乳児 / 栄養 / 泣き / 親性 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳幼児を育児中の知的障害のある親を支援した経験のある保健医療福祉従事者を対象に半構造化インタビュー調査を実施し、得られたデータを質的帰納的に分析した。その結果、乳児を育児中の知的障害のある母親への重要な支援として「児の栄養方法の決定とその確立に向けた支援」、「児の泣きの理解と対処のための支援」が抽出された。また、時期を特定・限定しない乳幼児の育児期全般にわたる知的障害のある親への重要な支援として「親性を育むための支援」が抽出された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19 感染拡大下において、インタビュー調査の一部を対面による調査からオンライン調査に変更せざるを得なかったこと、および調査協力者と調査参加者との日程調整に時間を要したことによる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度の研究成果をふまえ、知的障害の障害特性に配慮した育児支援媒体(ツール)を開発し、当事者の評価を得る。併行して、保健医療福祉従事者のための支援マニュアルを作成し、保健医療従事者の評価を得る。
|
Causes of Carryover |
まず、知的障害のある親の乳幼児育児支援の経験のある保健医療福祉従事者への対面でのインタビュー調査を計画していたが、COVID-19感染拡大によりオンライン調査に切り替えたため、旅費が不要となったことが理由の1つである。次に、計画段階では知的障害の障害特性をふまえた指導媒体としてどのような媒体が必要とされているかを把握する質問紙調査を計画していたが、インタビュー調査結果を分析した結果、3点の重要な課題が抽出されており、質問紙調査の必要性について再検討が必要となったことがある。生じた次年度使用額については、インタビュー調査結果を分析した結果抽出された3つの課題に関する保健指導媒体および保健医療福祉従事者に向けた支援マニュアルの制作費、およびその評価のための調査費に充当する計画である。
|