2021 Fiscal Year Research-status Report
障がいのある児の親が次子を迎える支援:出生前検査に関する意思決定支援ガイドの開発
Project/Area Number |
21K10863
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Research Institution | Komazawa Women's University |
Principal Investigator |
坪田 明子 駒沢女子大学, その他部局等, 準研究員 (10324691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
礒山 あけみ 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (00586183)
坂上 明子 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (80266626)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 出生前検査 / 障がい児 / 次子 / 妊娠 / 経産婦 / 家族支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、障がいのある児の親が次子を迎える支援として、出生前検査に関する意思決定支援ガイドを開発することを目的とする。 研究者および分担者らは、経産婦に焦点をあて、〝第2子を迎える過渡期″に関する研究を積み重ねてきた。また、先行研究では対象から外れがちであった障がいのある児をもつ母親に焦点をあて、2児の親になることに向けた妊娠前からの支援体制の確立に向けて研究に取り組んできた。これらの取り組みから、障がいのある児の親は、次子を迎えるにあたり妊娠前から次子の障がいの有無への不安や葛藤を感じており、それに伴い、出生前検査に関しても葛藤と苦悩を感じている様子が明らかとなった。本研究により、障がいのある児の親に特化した出生前検査に関する意思決定への支援に取り組むことは、障がいのある児の親が健やかに次子を迎えるための支援になると考える。 今年度は、出生前検査に関する意思決定支援に必要十分な項目を吟味するために、障がいのある児の親が次子を迎えるにあたり抱えた葛藤や苦悩、必要としている支援や情報に関連する文献について、国内外の文献検討を行った。また、出生前検査に関する相談業務に携わっている医療職者に、臨床現場における現状と課題についてインタビューを実施した。現在、文献レビュー結果の発表にむけ準備をすすめると共に、文献検討およびインタビューを参考にして意思決定ガイドに必要な項目および内容の吟味を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年中に、文献検討および意思決定ガイドの項目や内容の選定までを計画していた。しかし、文献検討の段階において国内外ともに対象文献が少なく、対象文献を広げる必要性があり、当初の計画より時間を要した。また、わが国において出生前検査を取り巻く環境は刻々と変化していることから、ガイドの項目および内容の吟味にむけ、臨床現場における現状や課題についてのインタビュー実施を優先した。そのため、ガイドの項目および内容についての選定が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した文献検討の結果について、発表準備を進めている。令和4年度は、意思決定ガイドの作成にむけて、項目および内容の吟味を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究の遂行がやや遅れているため。 次年度は、今年度実施した文献レビュー結果の発表を行う。また、意思決定ガイドの作成にむけ、専門的知識の提供も受けながら、内容の吟味を進める。そのため、発表のための旅費、論文作成費用、専門的知識への謝礼、実施した内容に関する逐語録作成等を次年度に計上する。
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