2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21K10879
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
崎山 貴代 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (40321278)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 不妊治療の終結 / 養親 / 意思決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
不妊症に悩むカップルが子どもを得る他の選択肢として里親あるいは特別養子縁組があるが、血縁を大切にする日本においてこの選択をするカップルは少ない。カップルの新しい家族を迎えたいというニーズと価値観、そして子どもの幸福というニーズが合致するならば、 これは挙児に代わる選択肢となり得る。不妊治療を経て養親の選択をした女性の心理や経験を表した論文はいくつか散見されるが、これらは不妊治療の終結と継続以外の選択肢の出現との関係を表すものではなく、養親の選択を決定した後の心理に焦点が当てられている。その思いに至る過程や影響因子、そこからの意思決定の詳細は明らかになっていない。 女性は治療終結の意思決定にどの程度の時間を費やし、治療継続以外の選択肢の出現や決定においてどのような経験をしているのか。また、支援の有無を含め何が影響し、何を期待しているのか。不妊治療の終結と里親あるいは特別養子縁組を選択する女性の意思決定プロセスを明らかにするためにインタビュー調査を実施した。不妊治療を受け治療終結と里親あるいは特別養子縁組を選択した女性8名を対象とした。インタビュー内容は、不妊治療の終結と里親あるいは特別養子縁組の決定に至った思いや考え、時期、影響因子、実際に受けたあるいは受けたかった支援などとした。概ね、加齢の限界を知ることや解決できないことがあると知ること、やり切った感覚があること、夫の後押しがあることなどより、価値観の変化が起こり、終結から里親や特別養子縁組の選択に移行するという形をとっている傾向が見いだされた。今後、この成果をもとに論文を作成する予定である。
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