2021 Fiscal Year Research-status Report
両親対象の妊娠期から産後まで切れ目ない育児プログラムのオンライン実施と介入効果
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21K10884
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
石井 佳世子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (40336475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 あや 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00347212)
吉田 和樹 医療創生大学, 看護学部, 准教授 (10738363)
津富 宏 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50347382)
佐々木 美恵 埼玉学園大学, 人間学部, 准教授 (50458238)
渡邉 一代 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (70622322)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 産後うつ / 夫婦 / 育児支援 / 共感 / 介入プログラム / 妊娠期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、両親を対象とした妊娠期から産後までの切れ目ない育児支援プログラムをオンラインで実施し、対照群を設けることにより、産前産後の育児支援プログラムの介入効果を確認することを目的としている。令和3年度は前回の研究時にも協力をいただいた育児支援団体へ、前年度に作成したプログラム冊子を配布し、引き続き研究に参加してもらえるように協力依頼を行った。 また、今回の研究が2年目に遂行できるように、倫理申請を行い、承認されたところである。 さらに、前回の関連研究において、論文作成を2つ行った。1つ目は看護大学生を対象にした共感性を高める育児支援プログラムの効果を検討した。大学1年生、2年生に対して、本プログラムを講義に組み込みながら実施し、実施前後のアンケートを用いて効果を比較検討した。その結果、1、2年生共にプログラム終了後に共感性尺度の下位尺度に上昇がみられた。また、共感性プログラムを中心に行った1年生では共感性尺度平均点が有意に上昇し、生と性の健康教室の一貫でプログラムが実施された2年生では、出産の自信と妊娠計画への自信の上昇がみられた。リプロダクティブヘルスに関心の高い時期である大学生に対してライフプランを考えるきっかけとなる本プログラムには効果があることが示唆された。 2つ目は対象者(育児支援団体、赤ちゃん訪問地域ボランティア、妊娠中の夫婦、看護大学生)に合わせてプログラム内容を改変し、育児支援研修や親準備教室として実施し、参加者自由記載内容のテキスト解析を行った。その結果、参加グループによって、自由記載割合や時間配分への評価に違いがみられたが、多くのアンケート項目の評価は概ね良好であり、各グループの特徴にあった意見がみられた。一つのプログラムを多くの対象者に合わせて改変し、実施することにより、地域ぐるみの一貫した育児支援につながると考えられた。本結果は現在投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に入るまでに育児支援団への協力依頼や倫理申請、論文投稿を実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究をオンラインで実施するための日程設定、さらに産後を通して研究を継続するための詳細な方法を共同研究者や研究協力者と共に検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
共同研究者が予定通りの研究費を使用できていないため。 次年度使用額と共に今年度使用すべき額を再度、共同研究者へ提示する。
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Research Products
(1 results)