2021 Fiscal Year Research-status Report
出産準備教室における乳児応急手当教育システムの開発と有効性の検証
Project/Area Number |
21K10896
|
Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 郁美 新潟医療福祉大学, 看護学部, 助教 (20830566)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神藏 貴久 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (00804329)
谷 賢太朗 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 助教 (40758322)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 乳児 / 応急手当教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
共同研究者と共に、乳児の心肺蘇生支援及び応急手当教育を行うiPhoneアプリの開発と教育プログラムの作成に着手した。 アプリ開発では、まず、共同研究者が既に開発している視覚障がい者向けの心肺蘇生支援アプリを応用し、緊急時における乳児の心肺蘇生支援モードを構築すべく、インターフェースの修正を図った。また、アプリ内で、繰り返し自宅学習ができることを目的とした、教育モードの搭載に向け、そこで用いる視聴覚教材の検討と作成に取り組んだ。視聴覚教材としては、乳児における不慮の事故原因として多い「窒息」や「溺水」の場面について、モデル人形を用いて再現し、初期処置の方法と心肺蘇生に関するものを作成した。 教育プログラムの検討では、教材として使用予定のシミュレーター(QCPR)で胸骨圧迫を施行し、数値化可能な各種データを収集し、今後のデータ分析の方向性を再確認した。アプリ開発も順調に進んだため、一般成人を対象とした、プレ実験を行うべく、研究計画書を作成し倫理審査の承認を得たが、Covid-19の感染拡大に伴い、実験を行うことができなかった。 現在、乳児の応急手当に関する国内外の文献や資料を収集し、再度分析・検討を行っている。加えて、プレ実験の実施に向けて、対象の募集や実施施設の選定、当日必要となる各種デバイス等の検討と準備を進めている。また、アプリと教育プログラムについて、内容・所要時間・評価方法など、チーム内で再度確認・検討し、修正を図っている最中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一般成人を対象とした、プレ実験について倫理審査の承認を得たが、Covid-19感染拡大に伴い、実施には至っていないため、やや遅れていると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
アプリと教育プログラムの修正および最終確認が完了次第、対象者を募集し、プレ実験を施行していく。そこで得られた検証結果については、学会発表すると共に、アプリと教育プログラムの見直しを図っていく。
|
Causes of Carryover |
一般成人を対象としたプレ実験の実施に至らなかったことにより、人件費や謝金、デバイス等の購入費が必要なかったため。
|