2023 Fiscal Year Research-status Report
子どもと家族に向けた双方向型・時間外救急受診ケアモデルの構築
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21K10906
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 由紀子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00882797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 宏平 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (10175771)
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小児救急医療 / 時間外受診 / 教育教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,救急医療現場における小児患者の時間外受診ケアモデルの構築を目的としている.予期せぬ子どもの急性症状は,親の不安を惹起させ,救急医療を求める主な要因とされている.また,救急受診した子どもの多くは軽症であることが世界中で既知となっている.平時での育児支援等は,子育て支援センターなどで開催されている.しかし,救急医療現場での標準化した看護基準は見当たらず,多くは帰宅となる親子に対する看護基準の構築は喫緊の課題である. 2023年は,前年度に作成した教育教材を使用したRCTを実施した.研究対象者は,急性症状で小児救急医療サービスの利用が多い3歳以下の乳幼児の保護者210人とした.教育介入の前後で評価を行った結果,教材の満足度は7.44±1.534(10max)で,ユーザービリティの評価も得られた.また,介入の効果としては,知識の向上が明らかとなった.しかし本研究では,不安の軽減の効果は示されなかった.不確実性の高い事象に対する不安の軽減の対応策について課題となった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度については,おおむね順調に調査および分析を実施することができ,現在論文執筆中である.新型コロナウイルスの影響による臨床現場でのデータ収集の困難により,当初予定していた計画の修正を行ったが,以降は順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
教育教材の効果について未分析を進める予定である.また臨床で応用するために,臨床現場の現状について調査計画を立案する.
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Causes of Carryover |
感染拡大により当初実施する予定であった救急現場での調査が困難であったため、1年研究機関を延長の申請を行った。そのため、差額が生じている。
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