2022 Fiscal Year Research-status Report
助産学実習における助産師と教員の「医療事故回避教育プログラム」の開発と検証
Project/Area Number |
21K10918
|
Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
中島 通子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (60347648)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 恵 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (50835650)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 分娩介助指導 / 実習指導者 / 分娩時事故回避 |
Outline of Annual Research Achievements |
基盤研究C 助産学実習における助産師と教員の「医療事故回避教育プログラム」の開発と検証の2年目を終了した。文献検索及び状況把握を行い、質的研究として実習指導を担当している或いは担当した経験のある助産師に対する半構造化インタビュー項目を作成し7項目に絞った。協力施設の施設長(5施設 20名程度の助産師)をリクルートできるように依頼し文書とともに施設訪問を行った。インタビューは2022年1月より開始し2022年11月に終了し17名のインタビューにおいて飽和状態との判断をし終了した。 内容分析を行いアンケート内容を検討しカテゴリを作成した。アンケートは基本データを含む44項目とし、自由記載も可能なアンケートとした。共同研究者とのすり合わせを実施し、紙媒体を使用しない方法としてGoogleフォームを使用したアンケート作成とした。その為依頼文の修正を行いQRコード、URLを掲載した依頼文とし施設長並びに看護部長へ研究協力依頼文書の発送を行った。発送にあたっては、日本産婦人科学会及び助産師会、助産師教育協議会のHPより47都道府県の分娩取り扱い施設をピックアアップし西日本、東日本の施設を共同研究者と分割し976施設への依頼文書の発送を実施した(4月10日終了)。 これにより当初予定していた1000施設へのアンケート依頼の目標は達成した。また、同意の確認ができた者のみアンケートに回答できるように注意し協力助産師の守秘義務を確保した。このアンケート方法は、回答協力助産師の施設や個人特定は不可能であり不安なく回答できアクシデントやインシデント内容など今まで公開されてこなかった分娩介助指導の事故の実態が把握できている。またプログラム開発と検証を最終目標としており指導助産師の指導者としての希望や教育システムの構築に必要な意見が集積できてきている。現在の回答数は300件程度の回答が得られている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は助産師学生の実習施設において指導担当を行った経験のある助産師に対してのインタビューから研究はスタートする予定であったが、コロナ感染により学生実習の中止や助産師の感染病棟への移動勤務などが影響し、インタビューに答える余裕がないといった施設長からのインタビュー方法の変更や延期といった状況から遅々として研究遂行できない状況であった。遠隔操作によるインタビューを実施できるようになり、直接面接から間接的な面接ではあるもののインタビューが可能となった。対象者のリクルートに時間を要しその後分析(飽和)までの時間といった時間確保遅滞といった状況が続き、このコロナ感染の対応として第5類への移行が今後の研究遂行をスムースにするものと考える
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の方針として、アンケート回収(入力)期間は6月末としている。その後データ分析し、プログラム作成へと進める予定である。プログラム開発に多少の時間を要することを考えており、検証施設の選定と教育プログラム実施に向けての研究者のトレーニングと打ち合わせをしてゆくことを計画している。 遂行するには、アンケートの分析結果をプログラムに反映させ安心して助産師教育の一環としての分娩介助指導が可能となるプログラム作成とする。その為に、経験助産師や教員の意見を吸い上げ、まとめてゆくことを考えており諸学者の意見をいただくことを計画している。
|
Causes of Carryover |
共同研究者との打ち合わせ、データ分析 プログラム作成共同作業を行う。 アンケート送付に向けた封入に必要な物品(ラベルシール・クリアファイル・ネームタグ)郵送料等の出金が追加される
|
Research Products
(9 results)