2023 Fiscal Year Research-status Report
妊婦運動中の高精度運動量計測を用いた工学的視点と生理学的視点によるリスク評価
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21K10919
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Research Institution | College of Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
中垣 明美 名古屋女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30465554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 真己 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(テニュアトラック) (40736427)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 妊婦運動 / 運動量解析 / 自律神経活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は,全身を大きく動かす妊婦運動の運動量の正確な測定により,妊婦の筋骨格系の負荷など運動工学的変化と,生理的変化を同時測定し関連を解析する。これにより運動の妊婦に及ぼす影響を解明し,安全な運動内容について提言することを目的とする。令和3~5年度は人の運動や動作の負荷などを力学的に評価するためのプロトコルの確認・解析法の構築を行い発展させた。具体的には3D スキャナーおよび姿勢推定プログラムを利用し,身体活動時における力学的エネルギーの算出・評価方法の構築である。 ①身体寸法推定としてハンディタイプの3Dスキャナーを導入し,3DCAD上で身体モデルの構築を行った.これにより,各身体部位の質量,慣性モーメントの算出を可能とした。②姿勢推定プログラムとしてFrankMocapを導入し,2D画像から3D姿勢推定を行った.動画を構成する各画像に対して分析を行うことで,3D動作推定が可能であることを確認した。③上記の①②のデータを基にNathanら(PLOS ONE vol.10_5, (2015), pp1-22)が提案している外部仕事(身体重心を移動させる仕事)と内部仕事(身体重心に対する各身体部分重心の相対的な仕事)に分けて力学的エネルギーを求めた。今年度は妊婦を対象として計測を行っていくとともに結果の解析および研究のまとめを行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに、成人を対象に行った実験をもとに検討した解析法を、実際に妊婦を対象とした計測を行うよう準備をしている段階であり、当初の経過よりはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に構築した人の運動や動作の負荷などを力学的に評価するためのプロトコルと解析法を用い,妊婦を対象として実験を行っていくが、安全性の確保の上から方法の最終検討を行っている段階である。速やかに実験が開始できるよう最終調整を行い、実験及び分析、研究のまとめを行っていく。
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Causes of Carryover |
研究計画にやや遅れがあったため。妊婦を対象とする実験の謝金や研究発表の旅費等が未使用であったため。
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