2021 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期・産後におけるDyadic copingとうつ症状との関連
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21K10924
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
川鍋 紗織 文京学院大学, 保健医療技術学部, 助教 (60553550)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Dyadic coping / うつ症状 / 妊娠期 / 産後 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、産後うつ病を減らすために、女性のコーピングにとどまらず、夫婦におけるコーピング (Dyadic coping) の視点からメンタルヘルスケアを図ろうとするものである。そのため、Dyadic coping とうつ症状との関係性を妊娠期と産後の2時点を取り上げて縦断的に明らかにすることを目的として研究に取り組んだ。 今年度は、倫理審査委員会へ申請し承認を得た。その後、リサーチ専門のデータベース登録モニターを有するWEB調査会社にアンケート画面の作成を依頼した。WEB調査会社を介して研究依頼のメール配信を行ない、WEB上によるアンケート調査を実施した。夫婦800組から妊娠期のデータを収集することができ、必要なサンプルサイズを満たす夫婦から協力を得ることができた。 妊娠期のDyadic copingは産後うつ病のpredictorとなる可能性がある。今回得られた妊娠期のデータは、次年度収集する予定である産後のデータとともに分析をすることで、妊娠期から先を見通した産後うつ病予防のためのケアの示唆を得ることにつながり、意義があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
WEB調査1回目を実施することができ、妊娠期のデータ収集を行なうことができた。しかし、今年度計画していたWEB調査2回目の実施までには至らず、産後のデータ収集は次年度実施していく。
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Strategy for Future Research Activity |
産後3か月になった参加者に順次2回目のアンケート調査の案内メールを配信し、産後のデータを収集していく。得られたデータを集計、分析する。分析においては統計のコンサルテーションを受ける。
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Causes of Carryover |
今年度はWEB調査実施のための画面作成をデータベースリサーチ会社に依頼した。また、1回目のWEB調査(妊娠期)の実施までとなり、2回目のWEB調査(産後)の実施までに至らなかった。そのため、当初予定していた2回目のWEB調査(産後)にかかるWEB調査代は次年度に必要な経費となる。
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