2022 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期・産後におけるDyadic copingとうつ症状との関連
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21K10924
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
川鍋 紗織 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 助教 (60553550)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | dyadic coping / うつ症状 / 妊娠期 / 産後 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、産後うつ病を減らすために、女性のコーピングにとどまらず、夫婦におけるコーピング (Dyadic coping) の視点からメンタルヘルスケアを図ろうとするものである。Dyadic copingとは、Lazarusらが提唱した個人のストレスコーピングモデルから発展したもので、夫婦二者によるコーピングをStress communication、Supportive dyadic coping、Delegated dyadic coping、Negative dyadic coping、Common dyadic copingの5つの側面から捉えるモデルである。本研究では、Dyadic copingとうつ症状との関連を、Actor-Partner Interdependence Model:APIM (主客相互依存モデル) を用いてactor effect、partner effectの視点から妊娠期と産後の2時点を取り上げて縦断的に明らかにし、効果的な夫婦一単位としたメンタルヘルスケアのエビデンスを得ることを目的とする。これにより、夫婦のどこにどのようなアプローチをいつする必要があるのかの示唆を得ることができると考える。 昨年度は妊娠期のデータを収集し、今年度は産後のデータを収集した。先行研究より、妊娠期の女性のコーピングは産後うつ病のpredictorであることが明らかにされていることから、妊娠期のDyadic copingも産後うつ病のpredictorとなる可能性がある。もしそうであるならば、産後うつ病予防のため、妊娠期から先を見通したケアの示唆を得ることができると考えられるため、今後、2時点のデータの関連性について分析・解釈を行なっていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度、縦断調査の2回目のデータ収集を終えることができたが、COVID-19の影響により、当初のスケジュールよりやや遅れた状況となっている。予定していたデータの分析・解釈には至ることができなかったため、次年度はデータの分析・解釈を行ない、結果の発表の準備を行なっていく。
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Strategy for Future Research Activity |
データの分析・解釈を行なっていく。その際、統計のコンサルテーションを受ける。また、得られた結果を発表できるよう執筆を行なっていく。
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Causes of Carryover |
当初の予定として、当該年度はデータの分析を行ない分析に関するコンサルテーションを受けるための費用が必要であるとしていた。しかし、データの収集までにとどまり、分析には至らなかった。そのため、データ分析に関するコンサルテーションの経費は次年度に必要となる。
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