2023 Fiscal Year Research-status Report
横断・縦断調査による成人女性の下部尿路症状(LUTS)の実態とリスク因子の解明
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21K10929
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
二宮 早苗 大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (70582146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 紀代子 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 教授 (30433238)
齋藤 祥乃 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (80553784)
岡山 久代 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90335050)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 下部尿路症状 / 女性 / 有症率 / リスク因子 / Web調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国の成人女性における下部尿路症状(Lower Urinary Tract Symptoms,LUTS)の実態とリスク因子の解明のために、① 我が国の成人女性におけるLUTSの有症率とリスク因子の抽出、② 季節ごとの縦断調査によるLUTSの季節性変動とその影響因子の解明、の2点を明らかにすることを目的とした。 ①を明らかにするため、20-80歳の一般女性5000名を対象に、2023年7月に第1回調査を実施した。調査は、調査会社に年代別均等回収によるWeb調査を依頼した。質問項目は、「身長と体重」「出産回数や形式、初回出産年齢」「便秘」「喫煙歴」「飲酒歴」「アレルギーの有無」「運動習慣」「最近1か月におけるLUTS症状の有無や程度」など30項目とした。また、②を明らかにするため、①の調査において尿失禁などの症状を有し、継続しての調査に同意の得られた1,027名を対象に、2023年12月に第2回調査を実施し、751名より回答を得た。さらに、第2回調査の回答者を対象に、2024年4月に第3回調査を実施し、594名より回答を得た。第2回及び第3回の質問項目は、「最近1か月におけるLUTS症状の有無や程度」とした。 LUTSの有症率を分析した結果、我が国の女性のLUTSでは夜間頻尿(1回以上)が最も多く、次いで尿意切迫感、昼間頻尿、尿失禁の順に多かった。尿失禁では、腹圧性尿失禁がもっとも多かった。いずれの症状も、加齢に伴う明らかな変化はなかった。 今後、LUTSのリスク因子及び季節性変動とその影響因子の分析を進めていく予定である。これらを明らかにすることで、LUTSの予防や改善策について検討できると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度以降、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響を受け、研究実施が遅れたことにより、研究実施期間を1年延長した。2023年度5月の倫理審査承認後は、計画通りに調査を実施し、2024年4月の第3回調査をもってすべての調査を終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、調査結果の分析を進め、我が国の女性のLUTSのリスク因子および季節性変動とその影響因子についても明らかにする予定である。有症率についても、分析した結果を他の先行研究とも比較し、成果発表を進めていく。
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Causes of Carryover |
第3回調査が2024年4月の実施となったため、次年度使用額が生じた。2024年度は、第3回調査結果の支払いに加えて、成果報告に研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)