2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on the development of a model that seamlessly supports domestic violence victims from early pregnancy to infancy
Project/Area Number |
21K10941
|
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
藤田 景子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60587418)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | ドメスティック・バイオレンス / DV / デートDV / DV被害者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、友人からデートDVについての相談を受けた際の大学生の対応と困難について、大学生9名を対象にインタビュー調査を行った。友人からデートDVについて相談を受けた際の対応として、一人若しくは複数人で相談を聞く、デートDVを疑いながら相談を聞く、状況を理解しようと相談を聞く、デートDVの相談先について情報提供を行う、交際相手への対応について提案する、相談者が被害にあわないように関わる、相談者の心に寄り添うよう関わる等の対応を行っていた。困難としては、状況が理解できない、精神的な疲労を抱える、何をしたらいいのか対応方法に困惑する等が明らかになった。身近な人からの相談の場合、プライベートな時間で相談にのっていることから、相談の受けての精神的疲労がかなり強いことが推測され、今後、身近な人が相談に乗る場合の注意点等に関しても教育を行っていく必要が示唆された。 さらに、本年度は、次年度以降行うドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けた母子が求める支援に関する研究に関して、日頃よりDV被害者支援を行っている支援員を対象に、DV被害を受けた母親や子どもたちが、DVの関係を出た後にどのような生活をしているのか、またどのようなことに困っているのか、子どもの視点、母親の視点から、何が起こっており、現代の課題があるのかをヒアリングした。それを元に、次年度の研究計画に向けてDV被害者支援の専門家と会議を重ね、計画書の検討及び作成を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒアリング調査の実施及び次年度以降の研究計画を検討し作成する準備ができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は、今年度の研究も踏まえ、ドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けた母子が求める支援に関する研究を進めていく。
|