2023 Fiscal Year Research-status Report
「視覚的栄養改善プログラム管理装置」の開発と思春期・青年期肥満学生への栄養指導
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21K10947
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Research Institution | Hirosaki Gakuin University |
Principal Investigator |
佐藤 厚子 弘前学院大学, 看護学部, 教授 (20320608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤崎 和弘 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (90435678)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 栄養バランス / 肥満 / 青年期 / 栄養管理バランスソフト |
Outline of Annual Research Achievements |
「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」は日本糖尿病協会の糖尿病食事療法のための食品交換表を参考としている。年齢、性別に3日間における理想的な食品材料摂取頻度を示し、食品材料のなかで主にエネルギーとなる穀類、脂質、砂糖の理想的な摂取エネルギー量を算出したことが特徴である。モデルの食品材料摂取頻度及び摂取エネルギー量と実際の品材料摂取頻度及び摂取エネルギー量の差異が一目瞭然にグラフで示される工夫をしている。本プログラムは令和4年8月16日に特許を取得した(特許第712536号)。同年、Windowsで動くデスクトップアプリをVisual C#にて作成した。令和5年、オンライン上で食事履歴の入力が可能なWebサイトをJavaScriptを利用して作成した。令和6年URLを作成した(http://www.mech.hirosaki-u.ac.jp/~fuji wax/fava/ncare01.html)。 A県内の大学生35名を対象に、普通体型、肥満体型、やせ体型別に3日間の合計食品材料摂取頻度と摂取エネルギー量について分析した。肥満者は9名であり、モデルの摂取エネルギー量が3,274±264kcalに対して、3,650±801kcalであった。やせは2名であり、モデルの摂取エネルギー量が3,108±424kcalに対して、2,524±63kcalであった。普通体型は24名であり、モデルの摂取エネルギーが3,150±304kcalに対して、2,845±827kcalであった。このことは肥満体型者の摂取カロリーがモデルよりも多いことを示しており、肥満体型者はモデルのカロリー数を目標にコントロールすると、肥満解消になる可能性を示唆している。一方、食品材料摂取頻度の違いはなく、肥満体型者はエネルギーになりやすい穀類、脂質、砂糖の摂取量が多いことが特徴であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ渦の影響により、栄養管理バランスソフト装置の開発が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
栄養管理バランスソフト装置を用いて肥満青年への食事指導介入を行う
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Causes of Carryover |
食事指導介入が終了していないため。BMI25以上の肥満学生10名に本プログラムを用いた食事指導を行う。
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