2021 Fiscal Year Research-status Report
Impact of remote work in a forest environment on workers' mental health and work efficiency
Project/Area Number |
21K10971
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
小林 敏生 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20251069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 加奈子 福山市立大学, 教育学部, 講師 (20510283)
乗越 健輔 広島国際大学, 看護学部, 講師 (40638722)
安東 由佳子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50314745)
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 労働者 / メンタルヘルス / リモートワーク / 森林環境 / ワークライフバランス / ワーケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
労働者のメンタルヘルス不調による長期休業や過労自殺は,働き盛り世代を中心として増加傾向にあり,メンタルヘルスの保持増進は職場における健康管理の重要課題である.現在,COVID-19の感染拡大によって在宅勤務等のリモートワークが日常的になりつつあるが,リモートワークによるメンタルヘルス不調の増加も健康上の問題となっている.申請者らはこれまでに,森林環境への滞在が労働者の心身の健康保持増進に効果的であることを報告してきており,本研究では,豊かな森林環境下における転地型リモートワークの効果に注目し,リモートワークが心身の健康および労働効率に及ぼす影響について検討する.具体的には,①都市部の労働者を対象に,森林環境下での転地型リモートワークを行い,その健康増進効果および労働効率に与える影響について検証する.②メンタルヘルス不調にて休業中の労働者を対象に森林環境下のリモートワークを実施し,精神的健康への効果を検証する.以上,得られた結果に基づき,労働者の健康保持増進と労働効率に寄与する転地型リモートワークプログラムを提案する. 2021年度は、自然環境下で行うリモートワークの先進地(長野県信濃町)を訪問し,プログラムの実際とその効果についての情報収集を行い,本研究におけるリモートワークプログラム案を作成する予定であったが,COVID-19の感染拡大が継続しており,現地視察が困難となったため,オンラインにて情報収集を行い,プログラム案を作成した.また,研究実施地域の安芸太田町が提供する施設(Wi-Fi完備)にて,リモートワークの実施環境を整備した.さらに,広島産業保健総合支援センターと連携して,産業医,産業保健師,衛生管理者等を対象とした,森林環境を利用した森林浴体験(産業保健セミナー)を実施し,本研究への参加企業の募集を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大の影響によって、現地での研究実施が困難となっているため.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は現地にて(あるいはリモートにて),研究実施の具体的打ち合わせを実施し,研究への協力企業からの労働者の参加を募って、森林環境下でのリモートワークのパイロットスタディを実施する.
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Causes of Carryover |
今年度に実施予定であった,現地での研究計画がCOVID-19の感染拡大によって実施ができなかった部分があり,その計画実施のために次年度の予算として繰り越している.具体的計画としては,先進地長野県への視察にかかる旅費,また研究実施地への研究打ち合わせ旅費とパイロットスタディの実施(交通費・謝金)のための費用とする.
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