2023 Fiscal Year Research-status Report
Impact of remote work in a forest environment on workers' mental health and work efficiency
Project/Area Number |
21K10971
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
小林 敏生 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (20251069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 加奈子 福山市立大学, 教育学部, 講師 (20510283)
乗越 健輔 広島国際大学, 看護学部, 講師 (40638722)
安東 由佳子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50314745)
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 労働者 / メンタルヘルス / リモートワーク / 森林環境 / ワークライフバランス / ワーケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,豊かな森林環境下における転地型リモートワークに注目し,リモートワークが心身の健康,QOLおよび労働者の生産性等に及ぼす影響を検討することである.2023年度は,2022年に,広島県安芸太田町の森林セラピー基地にて1泊2日の森林環境下にて滞在型リモートワークに加えて,森林セラピー,焚火・薪割り体験などを行い,生理的・心理的変化,ストレス度,自律神経系,QOL,および生産性等の変化について検討し,得られた結果を2023年10月に開催された日本公衆衛生学会にて発表し情報収集を行った.15名の対象者について分析を行った結果,森林環境下におけるリモートワーク実施によって,滞在の経過と共に生理的・心理的な好影響が増加した一方で,森林滞在6週間後にはほぼ前値に戻ったことから,継続的な森林環境への滞在が重要であることが示唆された. さらに,2023年10月には,服薬者を含むメンタル不全傾向者4名を対象として,1泊2日の森林セラピーを実施して,セラピー実施前,セラピー滞在中,セラピー実施後1週間において,体調,気分,ストレス状況,森林セラピー実施などへの感想を記述してもらった.現在,テキストマイニング等の手法を用いて解析中である.また,本研究に関連して研究者が以前より共同研究を実施してきた鹿児島県錦江町での豊かな自然環境におけるワーケーションの実施結果について,「豊かな自然環境での滞在型転地勤務に参加した情報技術企業労働者の感想や評価のテキストマイニングによる検討」と題する論文として,日本ヒューマンヘルスケア学会誌(2023)において発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度はCOVID-19の感染の影響は減少したが,引き続いて対象者の確保および現地での円滑な研究実施が困難となったため,研究の遂行に支障をきたした.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度の研究計画については,COVID-19の影響も減少してきており、今後は特にメンタルヘルス不調者を対象とした森林環境への滞在における効果についても検討を加えるとともに、得られた結果を国内外の学会において発表し、さらに論文作成を進める予定である.
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Causes of Carryover |
2023年度に実施予定であった現地での研究計画については,COVID-19の感染拡大によって円滑に実施できなかったこと,また関連学会への参加や論文執筆なども十分にできなかったため,それらの計画実施のために次年度の予算として繰り越している. 具体的計画としては,研究実施地への研究打ち合わせ旅費と研究の実施(交通費・謝金等)のための費用,これまでに得られた結果の国内外の学会,研究会における発表や論文執筆のための費用とする予定である.
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Research Products
(2 results)