2021 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院の認知症ケアにおける看護職の倫理的対応力向上の為の教育プログラム開発
Project/Area Number |
21K10995
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
平松 万由子 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (50402681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯和 勅子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30336713)
北川 亜希子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (20422876)
服部 由佳 三重大学, 医学系研究科, 助教 (30705405)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 認知症ケア / 急性期病院 / 倫理的対応力 / 看護職 |
Outline of Annual Research Achievements |
今後さらに増加が予測される認知症の人への、人生の終焉までを含めた包括的な質の高いケアの提供は、重要な課題である。その中で意思決定支援の場面や終末期ケア等において求められることの多い倫理的視点を考慮した上でのケア実践は、認知症ケアにおいて極めて重要な位置付けにある。そこで本研究では、急性期病院の看護職を対象とし、認知症ケア実践において、倫理的感受性を育むことを基盤とし倫理的対応力向上を目指した教育プログラムの開発を行うことを目的とし取り組むこととした。 国外の認知症ケアの倫理における報告では、米国では認知症に関する諸問題を倫理的視点で解釈することを試たものや、英国では、認知症に関する倫理的論点に関する報告がなされるなど、それぞれ体系的な報告がなされてきた。 国内では、生活の場での認知症ケアにおける意思決定支援、尊厳ある生活の支援などの実態を捉えた研究や、看護職の倫理的思考の実態に関する研究報告は散見されるが、我が国の「認知症ケアの倫理」は創設・体系化が進められている段階にあるとの報告もあり、認知症ケアの倫理に関して体系的に整理した報告書や認知症ケアに関わる看護職の倫理的感受性向上を目指した介入研究は乏しい。 そこで、1年目は「認知症ケアの倫理」に関する教育プログラムにおいてアプローチすべき焦点を明らかにしたいと考え文献検討を行うために文献収集を始めていたが、諸事情により研究への取り組みが1年後ろ倒しとなり研究計画時期も修正申請を行った為、2021年度に予定していた文献検討を2022年度に行うこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
諸事情により研究への取り組みが1年後ろ倒しとなり研究計画時期も修正申請を行った為。
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Strategy for Future Research Activity |
「認知症ケアの倫理」に関する教育プログラムにおいてアプローチすべき焦点を明らかにするための文献検討を2022年度に行う。
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Causes of Carryover |
研究を一時中断した為、当初使用予定であった文献購入費用や学会参加費等が繰り越しとなった。2022年度以降順次予算を執行予定である。
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