2021 Fiscal Year Research-status Report
誤嚥性肺炎を見据えた在宅高齢者のオーラルフレイルの予防的看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10997
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
藤村 一美 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (80415504)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陶山 啓子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50214713)
大河内 彩子 (井出彩子) 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70533074)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | オーラルフレイル / 誤嚥性肺炎 / 予防的看護介入プログラム / 在宅高齢者 / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, 高齢者が罹患する可能性が高い誤嚥性肺炎に影響を与えるオーラルフレイルのうち,機能低下レベルであるとみなされる第1レベルから第3レベルまでを対象とし,地域在宅高齢者に対する簡便かつ効果的なオーラルフレイルへの予防的看護介入プログラムの開発を目的としている。 本年度は,オーラルフレイルの第1レベルに対応した「地域在宅高齢者へのオーラルヘルスリテラシー向上介入プログラムの開発」を目的とし,まずは地域で行われているオーラルヘルスリテラシー向上のための保健活動に関する文献検討を行った。その結果,地域の通いの場などにおいて,高齢者を対象に口腔保健に対する意識を高めるための取り組み(口腔体操を含めた健康教育)が行われていることが明らかとなったが,効果をどのように評価しているかについては明確に述べている文献はほとんど見られなかった。 次に,オーラルフレイル予防に対応している専門家(医師,歯科医,歯科衛生士,保健師,訪問看護師,呼吸サポートチームに属する専門看護師,認定看護師,理学療法士等)を対象に実際の活動内容とその評価方法についてのヒアリング調査のための研究倫理審査委員会における受審の手続きを行い,現在ヒアリング調査を実施しているところである。 今年度はCovid-19感染拡大の状況下にあったため,ヒアリングの延長が生じた。現在ヒアリングとともに分析を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度実施予定であった「オーラルフレイルの第1レベルに対応した地域在宅高齢者へのオーラルヘルスリテラシー向上介入プログラムの開発」には至っていないが,そのための文献検討とヒアリング調査は順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き,地域在宅高齢者へのオーラルヘルスリテラシー向上のためのポピュレーションアプローチ介入プログラムの開発を専門職の助言を得て作成する。 さらに,オーラルフレイルの第2段階の口のささいなトラブルおよび,口の機能低下予防プログラムの開発として,地域在宅高齢者への口の機能低下予防のための介入プログラムの開発を目的として,介入方法について本年度行ったインタビューをもとに,介入方法を検討する。
|
Causes of Carryover |
本年度の未使用額は,ヒアリング調査の延長,ならびに学会参加予定を変更したことによって生じたものである。次年度に実施予定の調査費用・成果報告と会議費等に充てる計画である。
|