2021 Fiscal Year Research-status Report
沖縄県における新型コロナウイルス流行後の母親の育児ストレスと精神保健に関する研究
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21K10998
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
豊川 紀子 (當山紀子) 琉球大学, 医学部, 講師 (10650418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高原 美鈴 琉球大学, 医学部, 助教 (60522191)
外間 知香子 琉球大学, 医学部, 助教 (80742965)
當山 裕子 琉球大学, 医学部, 講師 (90468075)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 母子保健 / 育児ストレス / 精神保健 / 新型コロナウイルス感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、沖縄県において新型コロナウイルス感染症流行中または流行後の育児中の母親の育児ストレスや精神的状態を明らかにし、新型コロナウイルス感染症流行の影響や母子に対する支援方法を検討することである。 2020年から流行が始まった新型コロナウイルス感染症は、2021年度も感染の増減を繰り返しながら人々の生活に大きな影響を与えてきた。特に沖縄県は、人口当たりの感染者数が多く、長期間に渡る外出自粛や、イベントの開催制限、営業時間短縮要請など様々な自粛が強いられた。 本研究の初年度は、新型コロナウイルス感染症流行下における母親の育児ストレス、精神保健に関する研究の文献収集を実施すると共に、2021年4月から5月に沖縄県内で乳幼児を育てる母親を対象に、育児不安、育児負担感、精神的健康、新型コロナウイルス感染症流行によるストレスや不安、ソーシャルサポート等について無記名自記式質問紙調査を行った。データ収集は、沖縄県内で協力の得られた10か所の保育園を利用する母親666名を対象に依頼し、375名の母親から回答への協力が得られた。収集した調査結果についてはデータを入力し、データの基本的処理を行った後、記述統計や多変量解析による分析を行った。また、調査報告書を作成し、調査に協力の得られた保育園に報告を行った。
今後、これらの調査結果について学会発表や論文執筆を行うと共に、更なる調査を行い、長期化している新型コロナウイルス感染症流行の影響と感染症流行下で乳幼児を育てる母親への支援方法を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画時は、1年目は文献収集、調査計画を立て、2年目に調査を実施する予定であったが、1年目に予備的な調査によりデータ収集を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、1年目の調査により得られたデータの学会発表、論文執筆を行うと共に、更なる調査を行い研究成果の学会発表及び論文執筆を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス流行により、学会出張費などが使用できなかったため未使用額が生じた。未使用額は、次年度の学会発表及び論文投稿の経費に充てる計画である。
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