2021 Fiscal Year Research-status Report
会話交流と腹式呼吸による地域在住高齢者の肺炎予防プログラムの開発
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21K11004
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
岡本 紀子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (40624664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 宏樹 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (50822326)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 肺炎予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高齢者の肺炎予防のためのセルフケアを開発することを目的としている。加齢に伴い嚥下機能や免疫機能が低下し肺炎に罹患しやすくなり、高齢者は肺炎に罹患しても症状が現れにくく重症化しやすい。肺炎を予防するためには日常の感染予防の行動が推奨される。また、生活リズムは免疫機能にも影響することから、生活リズムを整えるために運動をしたり食事をしたり人と関わることも重要である。 地域在住の高齢者500人を対象にアンケート調査を行った結果、日常の感染予防の行動では、86.2%が帰宅時に手を洗い、54.2%がうがいをしていた。マスクの装着では、全員がその装着理由を挙げており、最も多かった理由はインフルエンザ等の流行61.2%、次いで咳が出る26.4%、周囲の人が咳をしている22.8%であった。口腔ケアは、1日に平均2回歯磨きを行っており、3回/日が21.4%、2回/日が52.4%、1回/日が19.2%であった。ワクチンでは、インフルエンザワクチンは78.6%、肺炎球菌ワクチンは63.0%、新型コロナワクチンは94.6%が接種していた。日常生活では37.2%が睡眠の質が低く、13.8%が社会的孤立状態にあった。平均の外出頻度は4.9日/週、楽しい会話は3.7日/週であった。本結果は新型コロナウイルス感染症の流行の影響を受けている可能性があるが、感染症流行時の感染予防行動への意識の高さがうかがえた。 今年度はアンケート調査に留まったことから、今後は他の測定項目の調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行により、参加者のリクルート及び調査実施のための会場確保が困難であったため、アンケート調査のみの実施となった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の流行及びその対策等に応じて調査を実施する。
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Causes of Carryover |
今年度は新型コロナウイルス感染症の流行により、調査参加者のリクルート及び対面での調査の実施と調査会場の確保が困難であった。対面によるデータ収集を実施することができなかったため、次年度使用額が発生した。従って、次年度は対面による調査を実施し、次年度使用額は調査にあたっての会場の借用、計測機器の購入等に用いる。
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