2022 Fiscal Year Research-status Report
長期療養高齢者に特有の苦痛を緩和するための看護実践に関する研究
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21K11006
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 かおり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (70771070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 祥子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (90290494)
實金 栄 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (50468295)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 長期療養高齢者 / 苦痛 / 緩和ケア実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、長期療養高齢者に特有の苦痛および苦痛を緩和するための看護実践を明らかにし、長期療養高齢者のための緩和ケア指針を開発することである。 今年度は、昨年度抽出した緩和ケア指針原案を用い、長期療養高齢者の苦痛を緩和するための緩和ケア実践の信頼性・妥当性を検討することを目的に研究を実施した。 全国地方厚生局が公表する届け出受理医療機関名簿より無作為抽出した医療療養病床を有する医療機関1468施設のうち、調査への協力が得られた145施設を調査対象施設とした。対象は、調査対象施設の医療療養病床に勤務する看護師とし、質問紙調査を実施した。調査票は、2029部配布し、1144人より回答を得た。そのうち回答に不備のない997人を分析対象とした。 項目分析による不適切項目の除外、探索的因子分析による因子構造の検討、信頼性の検討を行い、5因子42項目の緩和ケア指針を開発した。また、確認的因子分析により抽出した5因子を一次因子、緩和ケア実践を2次因子とするモデルへのデータの適合度を確認し、適合度指標はおおむね良好であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分担者と協議しながら計画通りに実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに実施しているため、今後、論文執筆等行い成果としてまとめる。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:学会発表および研究分担者との研究協議のための旅費を予算計上していたが、コロナ禍であり使用の必要がなくなった。 使用計画:書籍等購入、翻訳料、学会発表のための旅費に使用する予定である。
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