2022 Fiscal Year Research-status Report
Does the intestinal flora affect glucose tolerance? -Comparative study of high HbA1c and normal areas
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21K11011
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鈴木 良雄 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30612395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 唯公 (中西唯公) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50582110)
櫻井 しのぶ 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (60225844)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 耐糖能 / 腸内細菌叢 / HbA1c / 食事 / 栄養素 / 食品 / マイクロビオーム / 特定健診 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度に千葉県銚子市で収集した糞便検体について腸内細菌叢の分析を行った。各検体から10,000 read の16S rRNAのアンプリコンをアノテーションし全体で10門、192属、488種の細菌を同定し構成比を得た。検体内の菌の多様性を示すα-多様性(Speciesレベル)は、Observed, Chao1, ACE, Fisher のいずれの指標もHbA1c高値群(5.6%以上; H群)の方が正常群(5.5%以下; N群)より有意に小さかった。また、検体間の菌叢距離を示すβ-多様性(Speciesレベル)はBray-Cutis index,Jensen-Shannon Divergence, Jaccard index のいずれの指標でもH群とN群の間には有意な違いがあった。Genusレベルで比較すると、N群の方がH群よりも有意に多い菌はGordonibacter, Catenibacillus などの15属、有意に少ない菌はFusobacterium, Bacteroides などの4属であった。Speciesレベルで比較すると、N群の方がH群よりも有意に多い菌はAlistipes_putredinis, Anaerostipes_hadrus などの31種、有意に少ない菌はLachnospiraceae_bacterium_9_1_43BFAA9, Catenibacillus_scindens などの9種であった。また、腸内細菌叢(Species)を説明変数としてH群とN群を分類するよう ortho PLS-DAを行ったところ、N群とH群を綺麗に分類することができた。このとき VIP score の上位5菌種は、大きい方からGordonibacter_pamelaeae (N群 > H群)、Bacteroides_sp__Smarlab_3302398(N群 > H群)、Ruminococcus_sp__14531(N群 > H群)、Lachnospiraceae_bacterium_8_1_57FAA(N群 > H群)、Lachnospiraceae_bacterium_9_1_43BFAA(N群 < H群)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、2022年11月から三重県での研究協力者の募集を開始した。目標は45名であるが、2023年4月24日時点で25名しか集まっていない。新型コロナは6波(2022年1月~3月)、7波(2022年7月~9月)と大きく感染者が増加した。本研究では感染者・感染歴のある者を除外基準に入れているため、未感染の候補者を得ること自体が難しくなってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
三重県での募集は難航しているが、正常群、高値群とも10名以上は獲得できた。募集期間が長くなると季節の影響も受ける可能性があるので、4月末でエントリーを終了し分析に入る予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度中に三重県で45名の研究協力者を得て検体の分析などを行う予定であった。一方、新型コロナは6波(2022年1月~3月)、7波(2022年7月~9月)と大きく感染者が増加した。本研究では感染者・感染歴のある者を除外基準に入れているため、未感染の候補者を得ること自体が難しくなってしまった。そのため2023年4月24日時点で研究協力者は25名しか集まっていない。 そのため次年度使用額が生じてしまった。しかし、正常群、高値群とも10名以上は獲得できている。これ以上募集期間を延長しても協力者の増加は見込めず、また季節の影響も受ける可能性があるので、4月末でエントリーを終了し分析に入る予定である。
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Research Products
(2 results)