2023 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of intervention effect on frailty and impact on renal replacement therapy in elderly patients with renal failure
Project/Area Number |
21K11014
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Research Institution | Kinjo University |
Principal Investigator |
磯 光江 金城大学, 看護学部, 講師 (50783619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 和代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
横田 文子 金城大学, 医療健康学部, 助手 (50818218)
吉武 将司 金城大学, 医療健康学部, 助教 (60761319)
中道 淳子 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70324085)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢透析患者 / 意思決定支援 / フレイル / サルコペニア / 認知機能 / 運動 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年10月から「高齢透析患者への透析中の運動の介入の効果と生活の満足度についての調査」というタイトルで、75歳以上の高齢透析患者を対象に透析中の運動の介入調査を実施している。現時点で対象者は10名で、調査は6月中旬に終了する予定である。介入の6週間前(ベースライン期間)、運動の介入の前週、介入後翌週の3回に渡ってデータ収集(フレイル、サルコペニアの測定、認知機能測定、QOLアンケート)を行い、運動を実施していない期間(6週間)と実施した期間(6週間)を比較し、運動が及ぼす効果を統計的に評価する。透析中の運動は、エルゴメーターを使用した床上での運動で、透析開始後1時間以内に15分間、週3回毎回の透析中に実施している。(全18回) 現時点で6名の介入が終了している。6名の年齢は、76~85歳(79.8±2.92歳)である。①ベースライン期間開始前、②ベースライン期間終了時(運動介入の前週)、③6週間の運動介入後の翌週に、運動の効果について測定を行った。①のベースライン前にフレイルと判断された対象者は3名で、プレフレイルが3名であった。重度サルコペニアが1名、サルコペニアは2名で、非サルコペニアが3名であった。③の運動の介入後、フレイルの判定に変化はほとんどみられなかったが、重度サルコペニアの対象者は0名となった。実施回数については、13~16回(平均16.4回)であった。各測定項目ごとの変化については、Wilcoxonの符号付き順位検定で、①と②、②と③、①と③の期間についての比較を有意水準5%とし、SPSS ver29.0.0を使用して行った。運動機能(4m歩行速度・握力・筋肉量・SPPBなど)および、認知機能(MMSE、CoEvoの5種バランステスト)についての有意差は認められなかった。現在、残り4名の対象者の介入を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染の影響で調査の変更が必要となり、開始が遅れてしまった。また、今回の調査の対象者が75歳以上の高齢者であることに加え、約3か月間の長期に渡る調査であることから、協力できる方が少なく、対象者の確保に時間がかかってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、10名の対象者のうち6名の介入が終了し、残り4名の介入を実施している。また、腎不全患者のQOLアンケート結果の分析も進めている。分析が終了しだい、学会発表と論文の投稿を年度内に行う予定である。
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Causes of Carryover |
調査に変更があったことと進行が遅れており、1年延長したことで予算の使用にも変更が生じているため。使用計画については、人件費に150000円程度、残金は論文作成時に使用予定である。
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