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2021 Fiscal Year Research-status Report

高齢者自身で脱水状態を評価する指標開発のための基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 21K11018
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

仲前 美由紀  産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (40434675)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords脱水症 / 高齢者 / 灌流指標
Outline of Annual Research Achievements

高齢者の脱水症に関連する身体所見の多くが加齢変化と重複するため,その変化を判断することは容易ではない。脱水症のアセスメント項目のひとつである毛細血管再充満時間は再現性が高く簡便に測定できるが,評価になれた者でないと評価が困難であることから,これを数値で評価することが可能かの検討が必要であると考えた。そこで末梢循環状態を評価できる灌流指標を活用し,灌流指標が脱水状態を示す指標となり得るか基礎的研究を行うことが本研究の目的である。
まず灌流指標の特徴を明らかにするため,在宅で生活する高齢者を対象とし,灌流指標を縦断的に測定する。次に灌流指標の特徴と脱水症のアセスメント項目の関連から灌流指標が脱水症の客観的指標となりうるかを検討し,その妥当性を明らかにする。この毛細血管再充満時間を灌流指標で評価することが可能となれば,在宅で暮らす高齢者自身やその家族が測定結果を客観的に評価することが可能となり,脱水症の早期発見に役立ち,脱水症予防に寄与できることから本研究は社会的意義を持つといえる。
当該年度は所属機関の研究倫理委員会の申請を行い,承認を受けた。倫理委員会の承認後,在宅で暮らす認知症のない65歳以上の高齢者への研究協力を依頼し,研究協力の同意を得らえた対象者に測定方法(灌流指標)を説明し,手技の習得を確認したのち,試用期間を経て本調査を実施する予定であったが,対象となる高齢者へ本研究の研究協力を依頼している段階であり,手技の説明ならびに手技の習得の確認までは至っていない。今年度は研究協力の同意を得られた対象者に灌流指標の測定方法を説明し,手技の確認を行ったうえで,脱水症の代表的なアセスメント項目等の調査を実施していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は所属機関の倫理審査を受け,在宅で暮らす認知症のない65歳以上の高齢者への研究協力を依頼し,研究協力の同意を得らえた対象者に測定方法(灌流指標)を説明し,手技の習得を確認したのち,試用期間を経て本調査を実施する年度であった。所属機関の倫理審査による許可を得たため,対象となる高齢者へ本研究の研究協力を依頼する予定であったが,内諾を得るまでとなっている。研究協力依頼や手技の説明等,単独で実施するには限界があり,遅れている理由である。

Strategy for Future Research Activity

在宅で暮らす高齢者を対象とするため,単独で実施することに限界があり,研究が遅れ気味となっている。高齢者看護学を専門とする教員に研究分担者を依頼し,対策をとる。役割分担をすることで,高齢者への説明ならびに対応,データ収集等を滞りなく進めることができると考える。

Causes of Carryover

当該年度の倫理審査申請が遅れたため,同時に必要機器類の購入も遅れたことが理由である。今年度は購入できていない皮膚油水分測定器,体重計,体温計,血圧計,毛細血管再充満時間を動画撮影するためのデジタルカメラやタブレットなどの機器類を購入する予定である。

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Published: 2022-12-28  

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