2021 Fiscal Year Research-status Report
Care impression experience process of the main caregiver of the elderly with dementia at home -Supporting the power of the primary caregiver-
Project/Area Number |
21K11022
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
森河 佑季 香川大学, 医学部, 助教 (10812935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 美輪 香川大学, 医学部, 教授 (70353034)
前川 泰子 香川大学, 医学部, 教授 (60353033)
西村 美穂 香川大学, 医学部, 助教 (20511546)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 在宅認知症高齢者の主介護者 / 介護 / 感動経験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は在宅認知症高齢者の主介護者を対象に介護感動経験プロセスを主介護者や認知症高齢者、訪問看護師の相互作用から分析し、主介護者がもつ介護継続の力とその力を支える支援のあり方を解明することを目的とする。今年度は、第1段階である文献検討を行った。まず、令和2年12月に日本看護科学学会学術集会において示説発表した「在宅で暮らす認知症高齢者の言動に対する家族介護者の思いや対応に関する文献レビュー」のデータの再分析を行った。その結果、家族介護者は、在宅認知症高齢者の言動により対応の難しさや後悔・自責感・我慢などのさまざまなネガティブな感情を抱いていた。しかし、介護を継続していくなかで、認知症高齢者に対する想いや認知症高齢者の言動を尊重する思いが出現していく心理過程を経ていた。この結果を参考に、在宅認知症高齢者の主介護者の介護経験に関する文献検討を医学中央雑誌WEB版Ver.5を用いて行った。現在は、該当文献(23件)の収集を終え、データ内容を分析しており、結果を第2段階に向けた一助とする予定である。また、次年度実施予定である主介護者や訪問看護の介護状況に関するフィールドワークや主介護者へのインタビューに向けて、COVID19感染対策を踏まえた研究計画書の内容を検討している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会申請に向け書類を作成中であるが、COVID19の感染拡大に伴い、主介護者や訪問看護の介護状況に関するフィールドワークのデータ収集方法の内容を検討する必要があることや研究対象者の協力に関して、感染状況により変動が予測されることなどが考えられるからである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者への心身の配慮に十分注意して、COVID19の感染対策を適宜追加修正を行う予定である。文献検討を終わらせ、倫理委員会への計画書を完成させ、R4年4月に異動した現在の職場で倫理審査の承認を得る予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の状況のなかで、研究がやや遅れていること、蔓延防止等で感染予防の必要性もあり計画していた研究補助者の雇用を本年度は行わなかった。次年度、コロナ禍の状況に応じて研究補助者の雇用を検討することや研究計画書が定まった時点でデータ収集に必要なビデオカメラやモニターなど随時そろえていく予定である。
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