2021 Fiscal Year Research-status Report
特別養護老人ホームにおける看護人材の確保に向けた人材マネジメントツールの開発
Project/Area Number |
21K11038
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
馬場 薫 関東学院大学, 看護学部, 講師 (70442077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 特別養護老人ホーム / 看護職 / 人材マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,特別養護老人ホーム(以下,特養)において看護職の確保に向けた効果的な取組や成功要因を明らかにし,人材マネジメントの実践状況と看護職の就業継続意向や看護サービスの質との関連を検討し,最終的には,特養看護職の質的・量的充実に向けた取組を支援する人材マネジメント指標(以下マネジメント指標)を開発することとする。 本研究により開発された尺度の活用により,人材マネジメントの取組みを見直して人材確保・定着につながる組織運営をすることに貢献し,間接的に特養で生活する高齢者の健康と生活の質の向上に寄与することが考えられる。 本年度は、研究者が先行研究において明らかにしたマネジメント指標項目を作成した。老年看護学を専門とする大学教員3名で指標項目の適切性,表現の明確性を検討し,マネジメント指標試案ver.1として48項目を作成した。次に,研究者らのネットワークをもとに,①学会誌や専門雑誌等において,特養におけるマネジメントについての実践報告を行っている施設,あるいは②施設のケアの理念の具現化への取り組みやケア上の課題に対する取組みにおいて実績がある施設を選定し,その施設の施設長2名および看護管理者2名を対象に,項目の妥当性,網羅性及び表現の適切性に関する評価を聴取し,項目の精錬を行った。 その結果,【理念・方針の浸透】に関する4項目,【能力開発・キャリア支援】に関する4項目,【リスク・安全管理】に関する6項目,【人間関係管理】に関する8項目,【労働時間・要員管理】に関する7項目,【賃金管理・評価制度】に関する4項目,【ケア管理・業務改善】に関する15項目で構成される8つの要素の一定程度の妥当性が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は、特養で施設長が活用できるマネジメント指標の開発を目指し、研究者が先行研究で明らかしたのマネジメント指標試案ver.1を検討し、さらに専門家(特養の施設長,看護管理者)にスーパーバイズを受け、指標項目の洗練を行う計画であった。専門家の選定は,研究者らのネットワークをもとに,①学会誌や専門雑誌等において,特養におけるマネジメントについての実践報告を行っている施設,あるいは②施設のケアの理念の具現化への取り組みやケア上の課題に対する取組みにおいて実績がある施設を選定し,その施設の施設長5名および看護管理者5名ずつであった。しかし,専門家の抽出が目標数に達せず、指標試案ver.1の十分な精連までに至らなかったため、当初の計画よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画として、研究者らのネットワークを広げ,堅実な運営状況あるいは人材定着に対し積極的な取組をしていると考えられる施設を抽出し,オンライン形式にて専門家会議を開催する。専門家によるマネジメント指標試案ver.1の項目の妥当性,網羅性,表現の適切性に関する評価をもとに修正し,尺度試案ver.2を作成する。その後,A市内の施設のケアの理念の具現化への取組みやケア上の課題に対する取組みにおいて実績がある施設の施設長10名程度を対象に,表面妥当性を検討するために調査を実施し,その結果をもとに尺度試案ver.3を作成する。
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Causes of Carryover |
マネジメント指標試案ver.1の精錬を図るために専門家から意見を聴取する計画であったが,専門家の抽出が目標数に達せず,謝金を繰り越すことなったため。また,新型コロナウィルスの影響により、参加を予定していた国内学会が延期になり、旅費を繰越すこととなったため。
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